ボートシロギス釣果アップの5つの秘訣 自由気ままでお手軽が魅力

ボートシロギス釣果アップの5つの秘訣 自由気ままでお手軽が魅力

太陽がじりじりと照りつける日が続くようになると、美しいパールピンクの魚体をまとったシロギスの出番。陸っぱりのチョイ投げも楽しいけれど、ここはレンタルボートを借りて少し沖の良型キスをまとめて釣っちゃおう!今回はそんなレンタルボートキスの釣果アップの秘訣を大公開!

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船釣り ボート釣り

④良型の溜まる場所を探そう

広い湾内にボートを浮かべて実際に仕掛けを放り込んでみると、キスのアタリが多い場所、少ない場所、まったくアタリがない場所などさまざま。キスの魚影の濃いエリアだと、どこでも…と言っていいくらいどこでも釣れるのがボートでのキス釣り。

ただ、いくらでも釣れるのに「釣っても釣ってもいいサイズがこないなあ」と言うことがよくある。実は、そこで粘っていても良型キスの連発はない…と断言できる。

群れでかたまっている

キスを釣っていると、群れが散った場合などは別にして、同じようなサイズのキスが釣れ続くよくある。それはキスが小さな群れでエサを探しながら移動しているから。移動をしていなくても、似たような大きさのキスが集まっている。

では、どうするか…答えは簡単。

「ボートの機動力を生かして広範囲に探ることで少しでもサイズのいいキスが潜むエリアを見つけること」である。なんせ、ボートの場合は湾内を自由に動けるのだからそれを生かさない手はないのである。

良型キスが潜むところは得てして障害物が近くにあるエリア。そして潮筋、ミオ筋など海底に変化のある場所。こんなところは潮の流れ方次第でエサが豊富に流れてきたり舞い上がったりするので、警戒心の強い良型、大型キスも活発にエサを食べる。大きなキスが活発にエサを食べ始めると、仕掛けを入れても先に大きなキスがヒットする。

つまりはいいサイズのキスが入れ食いになる…というわけだ。逆に言うと、小さなキスばかりが釣れるところはいいサイズのキスがいないか、活性が低くエサを食べないか…である。

海底変化を探す

ボートシロギス釣果アップの5つの秘訣 自由気ままでお手軽が魅力イケス周りは期待大

障害物の周りとは、沖に浮かぶ養殖イケスの周辺や、磯場の近くなど。そして、船が出入りする航路筋となっているミオ筋などは周辺より少し掘れていることが多く海底変化となる。ただ、航路筋の場合は船の行き来があるので、ポイントを見つけたとしても、真上でボートを止めるよりは少し離れて止めて、チョイ投げで狙うことをオススメする。

ボートシロギス釣果アップの5つの秘訣 自由気ままでお手軽が魅力イケス周りで良型連発

一見何もないような場所でも、海底には変化があって、いきなり良型キスが入れ食いになったりするから、まずは広範囲に仕掛けを入れてみて、少しでもいいサイズのキスが釣れた場所を覚えておくといい。良型キスはかなり活性が上がっている時でなければ、何匹か釣ると警戒心が高くなったり、群れで逃げるように移動するので、サイズが小さくなってくれば見切りを付けるのも大切だ。

また、潮の流れる時間帯によっても、キスの食い方は大きく変化するから、潮の流れを見てそれまで小さなキスしか釣れなかった場所でも少し様子を見てみよう。

⑤当日の状況に合わせた釣り方を

キスのイメージとして、いきなりサオをブルルンと引き込むようなアタリが定番と思うが、これまで紹介した内容から、その大きなアタリはキスが「エサ=ハリ」を吐き損ねてハリ掛かりしてしまった状況が多いと想像できる。そして、そこに至るまでにはキスがきっちりとエサを食い込んでくれないとダメなこともイメージできたはず。

アタリはあっても釣れない?

ボートに任せて流しながらキスを釣っていると、ブルッと穂先が締め込まれかけて、反応がなくなり仕掛けを上げてみると、エサのイシゴカイが少しだけちぎられていたり、垂らした部分だけがなくなっていたり…という場面に出くわすことがある。

この状況こそ、少しの工夫で入れ食いを堪能できるチャンスであることをイメージしよう。キスがエサを取って逃げた…とも思えるが、ポジティブに、「キスがエサを食いにきているのに、食いきれずにエサがちぎれた」と考えてみてはいかがだろう。

ステイさせ確実に

そんな状況に出くわすのが、ボートを流しながらサオを置いていたり、ズルズルと一定の速度で仕掛けを引いている時。これはキスがエサを食べたいのだが、しっかりと吸い込むタイミングが取れていないと考えて、サオを手持ちにし、少し仕掛けを止める、「ストップ&ゴー」の釣りを心がけてしっかりと入れ食いになることがしょっちゅうある。特に良型キスほど、このステイさせたタイミングで食ってくることが多いのも特徴だ。

ボートシロギス釣果アップの5つの秘訣 自由気ままでお手軽が魅力ステイで食わせた

少し難しいかもしれないが、流されるボートの上でサオ先を自分の後方まで引きずり上げてオモリを一定の場所に置いたままでテンションを確認しつつサオ先で付いていくと、ボートの流されている速度が把握できる。そこで、引きずる時は1度自分の真横や、頭上までサオ先を持っていったら、次はボートの流れる速度に合わせてサオ先を前に出して一定のテンションで付いていく。これがストップ&ゴーのストップの状態で、キスを食わせるタイミングになる。

この時に出るアタリはサオ先を締め込むと言うよりは、激しく震わせる感じのアタリがよく出て、飲み込んでいることが多い。つまり、エサを追いかけてきたキスが、止まったエサを慌てて食べたのではないか…と思っている。

ボートの流される速度が速い時や、キスの活性が低く素早い動きでエサを食べにこない時にも有効な手段だ。

手軽な釣り物で、特に深く考えなくても釣れるキスだが、奥深くいろいろなことをイメージして考えながら釣ると、とんでもなく面白いターゲットなのである。
「よく釣れる時こそ試せ!」。いよいよキスは最盛期に入ってくる。アタリが多い時期こそ、いろいろと試して自分なりのノウハウを蓄積して欲しい。

<松村計吾/TSURINEWS・関西編集部>