長年身近な河口などでお手軽なエサ釣りターゲットとして親しまれてきたハゼ。
それがルアーでも面白いように釣れるとして注目を集めているハゼクランクフィッシングについて、「入門タックルセレクト」、「より楽しむためのアイテム」、「基本的な釣り方」「基本的なカラーローテーション術」を解説しました。
今回は、ルアーのフックセッティングやちょっとした工夫、攻めるテクニックをご紹介します!
目次
ヒット率を高めるならまずフックを増やそう
ハゼは、ルアーを引いてくると猛然とアタックしてきます。
しかしブルル!?というアタリは出てもなかなかヒットまで持ち込めないことが多々あります。
「うわっ!?喰えっ!?」というようなシーンも多く、そんなもどかしさも面白さのひとつではありますが、やはりここはヒットさせたいところ。
ハゼはかなり小さいサイズでもクランクベイトに飛びついてくるほどの攻撃行動を見せ、ルアーの後ろだけでなく、横からも攻撃してきます。
そこで、単純にヒット率を高めたいのであれば、まずフックを増やしてみましょう。
オススメ!フックセッティング!!
オススメしたいフックセッティングはハリを2本にするWフックシステム。
ムカイフィッシングから発売されている『ザンムフック』であれば、フロント(前)は#8、リア(後ろ)なら#10と#6がオススメです。
リアフックを2本にすることで、掛かりがよくなります。
ザンムフックはバーブレスでカエシがついていないので、手返しが早くなり根掛かりも回避しやすく、ゴミがフックに引っ掛かっても取りやすいのが特徴です。
ルアーサイズによっては水中のバランスが崩れるので、フック番手も変えていきましょう。
ロブルアーのクランクベイト『アルトワークス リライトカラー』は、フロント#10、リア#10と#6のWフックシステムが標準装備されています。
パッケージから出して、すぐに釣りやすい状態になっています。
この『ザンムフック』はエリアトラウト用なので、海水で釣りをすると刺さりが悪くなるのが早いというところが弱点ですが、25本入りや50本入りの販売があるので、ハリ先が鈍ったらどんどん交換していきましょう。
後ろまでハゼが来ているのにヒットしない!そんなときは……
ハゼクランクをやると必ず体験することになる、ルアーの真後ろまでハゼが来ているのにヒットしない!?「んん~悔しい!」というシーン。
そんなときはスプリットリング増加法です!
ハゼクランクは通常、スプリットリングが2個付いていることが多いと思います。
リア(後ろ)にのみスプリットリングを4個~6個増加させるとフックの位置を後ろにズラすことができます。
フック位置が伸びることによってハゼが追いつき、ヒットにつながりやすくなります。
なおスプリットリングを増やすとルアーが重くなるので、浮き上がりが遅くなります。
タダ巻きだけのルアーアクションに「ストップ&ゴー」や「トゥイッチ(後述します)」などのアクセントを加えてリアクションバイトを誘うなど、じっくり攻めたいときに有効な方法ともいえます。
スプリットリングは『ハードスプリットリングバリューパック#0/XESTA』がコスパもよくオススメです。
現場でサッとできるオモリチューン
ボトム(底)を重点的に狙いたい、流れが早い中で安定させたい。
でも、釣りをしている最中にフックやスプリットリングを増やすのは面倒~!
そんな場合は、シールタイプになっているオモリを貼るチューンがお手軽です。
貼る場所は、ベリー(お腹)の前方。
ルアーの種類によって少し貼る場所や重さは変わると思いますが、ベリー前方に貼ることにより更に前重心になり、泳ぎが安定すると同時にリア(後ろ)が少し上がります。
リアが上がることによりフック位置も上がるので、フッキングしやすくなります。
また、スプリットリングを増やして浮き上がりを遅くするという方法が、オモリチューンでも可能です。
オモリは『鉛シール/ACTIVE』や『サスペンドットシステム/STORM』がオススメです。
フェザーフック装着でよりアピール
定番カラーなどお気に入りのルアーを引いていて、ルアーカラーだけではアピール不足と感じたら、フックを目立たせてみるというのも手です。
リアフック(後)の1本をフェザーフックに交換すると、よりアピール力が増します。
ムカイフィッシングであれば、『ED-HAZE FOOK』がフェザー付きフックになります。
ただしすべてのフックをフェザーフックにしてしまうとアピール力がありすぎ、かえってヒット数が下がってしまう可能性があります。
フェザーフックはリアフック(後)1本のみでOKです。
アクションでアピールしてみよう
通常、ハゼクランクではタダ巻きでボトムを引いてくるだけで釣ることができるのですが、どうも活性がいまいちといった場合はちょっとしたアクションをつけてリアクションバイトを誘うのも有効です。
例えば「ストップ&ゴー」。
ストップ&ゴーはタダ巻きの間に1秒~2秒ほど動きを止めて間をつくるアクション。
止めている間にルアーが少し浮いて、ルアーを追ってきたハゼが思わず飛びついてヒット!というテクニックです。
同じようなアクションで、「トゥイッチ」はルアーを引きながら竿先をチョンと動かし、また竿先を戻すことで一瞬の「止め」の間をつくってリアクションを誘います。
狭い範囲でハゼに気付かせて浮き上がりで喰わせる!のがハゼクラのアクションの基本。
ただ、アクションのやりすぎは禁物です。
動かしすぎるとハゼは逃げてしまうのです。
周りもスレてしまうので、ここぞ!なところで誘ってみてください。
河川のような大場所でキャストする範囲も広く、喰わせるための距離がだらーっと長いような場所で試してみたり、逆にハゼが居つきやすいストラクチャー(障害物)で局所的に誘うのが有効です。
狙い通りにヒットしたときは、よし!と嬉しくなりますね!
最後に
いかがでしたでしょうか?
手軽で入りやすいハゼクランクですが、手軽な中にもルアーチューンや攻めのテクニックがあります。
自分なりの作戦を立てながら釣りを展開していくと、より楽しみが増していきます。
ぜひ皆さんも試してみてください!