タナゴは意外と身近な存在で、手軽に楽しめる小さなターゲット!ゴールデンウイークにピクニックを兼ねて、家族や仲間と楽しむのにももってこいと言えます。そこで今回から2回に分けて、そんなタナゴの攻略法を紹介します。一回目の今回は淀川のワンドで狙えるタナゴの種類と使用する道具をピックアップしました。
ワンドにいる3種のタナゴ
ワンド内に生息するタナゴ3種。
タイリクバラタナゴ
タイリクバラタナゴは原産地は中国の揚子江流域や朝鮮半島南西部に分布する外来種のタナゴになります。全長5cm程度と小さく、平らで体高も高く遊泳力が弱いため、流れの影響を受けないワンド内の水生植物やヨシ、流れの緩やかな止水域の水路に群れで生息しています。
繁殖期の3~9月ごろには身体全体が青緑色に輝き、腹部全体と背びれ、腹びれ、尻びれの中央部分が朱色の婚姻色が見られ大変きれいです。
カネヒラ
カネヒラは琵琶湖淀川水系西部と九州の北部に分布しています。全長10~12cm程度とタナゴ類の中では大型で、大きいものは15cmになるものもいます。体高が高く、尻びれと背びれが長いのが特徴的です。
遊泳力に優れ、強い流れの影響を受けない緩やかな水生植物が茂る本流沿いやそれに隣接したワンド内に生息し、数匹で広範囲を行動します。
繁殖期の9~11月ごろには身体全体が青緑色を帯び、背びれ、腹びれ、尻びれが淡紅色に染まる婚姻色が見られます。
シロヒレタビラ
シロヒレタビラは濃尾平野、琵琶湖淀川水系、岡山県以東に分布しています。全長6~8cm程度で体高は低く、水通しのいい水路や開けた護岸沿い、砂泥底を好み群れで生息しています。
繁殖期の4~6月ごろには身体全体が青緑色を帯びて、腹部は黒く、腹ビレや尻びれの先端部分は白くなり、実に美しい婚姻色がみられます。
<梅原正史/TSURINEWS・WEBライター>