解禁から1カ月が経過した神奈川芦ノ湖で釣行を重ねている。今回はフライフィッシングに3月21,23,24,30日と、計4回釣行。その時の様子をお伝えしよう。
芦ノ湖の釣況
3月は計10回釣行。総釣果は135尾と平年並みだが、月の後半に限っていえば、放流があった23日を除いて釣果1~5尾とかなり厳しい。
一方、型は73cmを頭に50cmアップが16尾。内訳は、50cm台10尾、60cm台3尾に70cm台3尾。釣況は「数は出ないが、釣れればでかい。」というのが正直なところだろう。
3月21日の釣行
3月21日(木・祝)は、湖尻からローボートで出舟。午後は大荒れの天候となり早上がりだったが、神宮で73cmのニジマスをキャッチ。釣果は3尾だった。
3月23日の釣行
23日(土)は、元箱根の釣り舟・おおばから出艇。吉原窪の回遊ラインで待ちの釣りをする。朝はみぞれ、日中は曇りで強風、夕方は本降りの雪の寒い一日。
午前に56.5cm
朝イチ、やや水深のあるポイントでボートから5mほどの場所まで50cm半ばのニジマスがフライを追ってきた。目の前でフライをパクリ、それを見てアワセをいれるが、何と口のなかから出てきてしまった。
気を取り直して、ポイントをシャローに移してキャストを繰り返す。すると、10時すぎにガツン、クネクネの反応。今度はしっかりとフッキングしたようで、体をねじって抵抗している。
後検56.5cmと、それほど大きくはなかったが、何度も横走りされ、10分かけてランディング。何とそのニジマスの尾ビレには7cmのミノーが付いていた。
午後に19尾手中
次は、回遊ラインであるカケアガリを狙える位置にボートを係留、底層にフライを通していく。
3時半ごろ時合いが来た。まず、50cm超えのニジマス。ロープ越しのヒットだったので、ロープに巻かれないように慎重に引き寄せてランディング。5分後に54cmを追加。ボート下に何度も潜られるが、力勝負で引き寄せる。
このあと、放流船が来て放流し終えると、1時間半ほどで群れが回ってきて、小型がバタバタと釣れる。釣果は27.5~56cm16尾、50cmアップは3尾だった。
3月24日の釣行
翌日は、元箱根の吉原窪をボートからのラン&ガンで探る。
前夜の雪が積もっており、朝の気温はマイナス4度。9時ごろまではガイドが凍りつく寒さだったが、日がさしてくると暖かくなる。無風で朝からベタナギの状態で、まったくアタリがなく、時間だけがすぎていく。
10時ごろ、ようやく足元まで60cmが追ってきた。ところが前日同様、目前でフライをくわえたものの、アワセをいれると同時に吐き出してしまった。
やっと風がでてきたのが正午をすぎてから。湖面がザワザワし始めると、まず、小型が食ってくる。その10分後、コツンとくるがフッキングしない。ふたたびアタッたがダメ。
3度目にコツン、ガツン、クネクネ。食いが浅いのか、捕食が下手なのか、今年は追い食いでフッキングしたり、追いアワセで抜けることがよくある。
ロープ下に潜られたが、ロッドワークでかわしてランディングしたのは53cmのニジマス。13時半にも大型のアタリ。同時に走られるが、何とか走りを止めてネットイン。これは56.5cm。
70cmが登場!
15時すぎ。猛スピードでボートの下を大型のニジマスが通過。目測で60cm後半。向かった先は、恩賜公園の岸際の突き当り。左右どっちに向かったか分からない。まずは左に2回キャストするが反応なし。
ならばと、右に3回キャスト。それでも反応なし。「行ってしまったか。」と思いつつ、魚が向かった岸際にキャスト、超スローリトリーブでフライを徐々に沈ませながら引いてくる。
すると、ラインを半分ほど回収したところで、ガツン、ズド~ン。直後にクネクネしたものの、一気にこちらへ向かって泳ぎだし、ボート下に潜られる。このままではコントロール不能と判断し、フックアウト覚悟で、一度ラインをゆるめる。
ロッドをアンカーロープの下を潜らせて逆の船縁へ移動させると、まだ魚は付いている。これで魚を支配下において、広い場所へと誘導し、時間をかけて無事ランディング。尾ビレの先がささくれ立って白くなっており、ボートの下を通過したニジマスに間違いない。狙って釣った魚は何より嬉しい。後検70cm、5.7kgだった。
16時に納竿。この日の釣果は、33~70cm5尾。