下流ヤマメ狙いのテンカラタックル&釣り方 実釣付き【埼玉・名栗川】

名栗川の下流で小規模河川ながら思わぬ大物25cm級のヤマメが登場。負けじとテンカラでも良型が連発したと共に、下流域での釣り方を紹介します。

小島満也
小島満也

淡水小物、トラウト、バスを追うテンカラアングラー。週末は「裏の川」にいます。埼玉県在住。

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淡水の釣り 渓流釣り

名栗川下流域へ釣行

4月6日、埼玉県飯能市を流れる名栗川の下流域に良型ヤマメ狙いで、森下さんと釣行した。

一般的に渓流魚が生息しているエリアよりも下流、民家が軒を連ねるような辺りの河川は数こそそう多くはないが、釣れるヤマメのサイズは比較的大きい。下流域は上流と比べて、水量、エサとなる水生昆虫が豊富であり、それにともないヤマメも大きく成長する。

下流ヤマメの概要

名栗川は、入間漁協が管轄する一級河川。同漁協が設定する名栗川の渓流区域は、有間ダム(名栗湖)入り口に架かる河又地区の「有間橋」から上流、名郷地区まの約10kmがポイントになる。

ヤマメは、この渓流区域の本流のみに放流されており、境界となる有間橋から下流については放流の対象外となっている。

渓流区域外の名栗川

ただ、下流域については、真夏でも冷水性のヤマメが十分生息できる環境になっている。そのため上流から下ってきた放流モノのヤマメや天然物が潜む。しかも、渓流区域と比べて、幅広の良型と出合う確率が高くなる。

下流での釣り方

下流域は川幅が広いため、広範囲を探れる長竿が有利。だからといって、使い慣れていない長竿を持ち出すのは本末転倒。そのような竿を使うなら、ポイントを外さず、確実に狙える普段から慣れ親しんだ竿とラインを選びたい。

概ね、3.3m~3.8mの長さの竿がテンカラでは使用されているが、3.6mあれば十分。ラインが届かないポイントは、安全面からくれぐれも無理に立ち込もうとはせず、やり過ごそう。

ハリスについては、上流域で0.8号を使っていたと仮定すると、1号~1.5号に号数を上げて、大物に備えたい。水面下を狙うなら、ナイロンよりも比重が大きいフロロカーボンがベスト。

ポイント選びのコツを一つ。流れにバブルラインが発生していれば、ラッキー。その泡の筋に毛バリを流す。バブルラインは水流の筋、ヤマメの捕食レーンだからだ。ヤマメの居る場所を教えてくれる。

もっとも大事なのは、釣り場選び。やみくもに釣るのではなく、まず地元の人たちから情報収集をしてみよう。「昔は、ヤマメがいた」という話が聞けたら、そこがヤマメ釣り場となる可能性は増大する。

良型を狙う渓流区域下流の毛バリ釣り。開拓し、ヤマメがヒットすれば、かけがえのないフィールド誕生だ。

使用した毛バリ

森下さんがフライフィッシングで開運橋付近から、私はテンカラで開運橋の上流に位置する消防分署前から、それぞれ午前11時頃に釣り開始した。上流の渓流区域境界までの距離は開運橋で3.5kmほど、消防分署で約1.5kmくらいだ。

この時期の名栗川は、ヤマメのライズを誘発する「オオクママダラカゲロウ」が正午前後にハッチする。そこで、私は12番サイズでオオクマの体色に似た茶系の毛バリを選択した。森下さんもオオクマのパターンを結んでいるはずだ。

使用した毛針

オオクマが水面を流れると、それまで毛バリに無反応だったヤマメにスイッチが入ったかのようにためらいもなく毛バリに出る。

このカゲロウが流下する時間は経験上、長くて30分程度。短いと、10分程度で終わってしまうので、短時間勝負となる。

当日のタックル

私のタックルは、3.3メートルの竿に、3.5号のフロロカーボン4mに1号のハリスを1m接続した全長5mのライン。

気温が上昇し、水面上では大量に羽化したガガンボが盛んに飛び交っている。しかし気難しいヤマメを水面に呼んでくれるオオクマのハッチは残念ながら見られない。

消防分署前から郵便局下、河又の河川広場と釣り上がり、渓流区域の境となる有間橋の下流地点に到着。ここは、わずかな距離だが、小さな落ち込みが連続し、岸際のえぐれや沈み石が点在し、いかにもヤマメがいそうなポイントが形成されている。

瀬頭で年越し20cm級!

このポイントで出るぞと気を引き締め、瀬尻 、石まわり、瀬脇と毛バリを順番に流すがヤマメからの合図はない。

やや、あきらめかけ、瀬頭に毛バリを落とすと、バシャッと水面が割れ、ヒット。グイグイと力強い引きだが、強引に寄せて取り込む。手に取ると、サビが残った年越しと思われる20cm級だ。「やはり、いた!」と気を良くする。

良型ヤマメ

釣友には25cm超大物!

スマホでヤマメを撮影していると、メールの着信音。下流にいる森下さんからだ!ヤマメをリリースしてメールを確認すると「とんでもないのが出た!」と書いてある。

早速フライでヒット

とんでもないのとは、なんだ?おっとり刀で駆け付けると、「これだよ」とスマホで撮影した写真を見せられ、びっくり!25cmはゆうに超える大物だ!小規模河川の名栗川で25cmを上回るヤマメは、大型の部類に入る。

錆びた良型ヤマメ

開運橋下流のプールで、オオクマを模したフライに出たと興奮気味に話す森下さん。魚体は黒くサビているが、下流のヤマメらしく、見事な体高だ。しばらく、写真にくぎ付けとなった。

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