台風の影響で南紀釣行が中止となり、急きょ神戸沖のタチウオジギングに挑戦。専用の釣行は初めてで、序盤はなかなかアタリを出せずに苦戦した。しかし、同行者の釣り方やジグの違いを観察しながらパターンを探ると、最終的には37匹をキープする好釣果となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)
神戸沖でタチウオジギングに挑戦
3つの台風の影響で、10月10日の南紀釣行が中止に。久しぶりの好天の週末は釣りに行きたい。ウネリや風向きを考慮すると明石方面なら行けるかと思ったが、タチパターンで賑わう明石は満員御礼。諦めかけたとき、釣友のR君から神戸沖のタチウオジギングへのお誘い。断る理由などあるはずもなく、GOとなった。
三宮沖のクルーズ(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)タチウオジギングは初めて
タチウオを釣った経験はあるものの、青物ジギングの潮待ちでやった程度。それ自体を目的として釣行するのは初めてだ。幽霊魚と言われるほど気ままなタチウオに対応できるのか。それ以前に、タチウオ用のフックやジグを購入しなければ……。
神戸の夜景を見ながらポイントへ
R君が予約してくれたのは、神戸・摩耶の松兵衛さん。右舷ミヨシから私、Gさん、R君の3人が並んだ。左舷ミヨシにもジガーが2人いたが、船内では圧倒的にテンヤ勢が多い。
大阪湾タチウオ船は大人気
大阪湾のタチウオ人気は絶大で、我々が予約した直後には満船になったようだ。午前5時15分、未明の摩耶埠頭から河岸払いして、三宮の夜景を見ながら船は西へ。
だんだんと明るくなる最高のクルージングを楽しみ、太陽が昇る頃にポイントへ到着した。水深55mで、ボトムから20mまで反応が浮いているとアナウンスがあった。
朝日(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)タチウオ専用のジグとフック
何かと専用道具の多い昨今。タチウオもしかりである。ロッドやリールはライトジギング仕様を準備し、道中でフロントフックとリア用のトリプルフック、パープルや濃いピンクといったタチウオカラーのジグを調達した。
ポイントに船が集結(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)専用フックはカエシなし
専用フックは細軸でカエシがなく、掛けることに特化しているように思える。カエシがなくてもフックオフにはならないのか? これまでは青物ジギングの潮待ち程度だったタチウオジギング。
バイトも少ないし、フッキング率も低いように感じていた。青物用フックのせいかどうかは定かではないが、1日やるなら専用フックで効率的に釣りたい。
定番のパープルではバイトなし
180gのパープルのジグにタチウオ用フックをセットして投入。ボトムからハーフピッチで20mを探るが、バイトなし。上げに反応しないので、ワンピッチとフォールで攻めるが、やはりバイトはない。すぐにアタると期待していただけに、頭に「?」マークが浮かぶ。
隣のGさんにタチウオヒット
隣のGさんがバイトを捉えてタチウオをキャッチ。Gさんは、ジギングをタチウオ狙いから始めたというだけあって、この後もコンスタントに仕留めていた。大きめのワンピッチでフォールを長く取り、バイトを出している。
フォールを入れるとリーダーを噛まれる可能性が上がるが、仕方ない。ジグを失うリスクを冒してフォールを入れるが、ノーバイトだった。
赤金へカラーチェンジが的中
Gさんはピンクのジグで連発し、左舷のジガーは赤金でヒットにつなげている。そこで、パープルから赤金のショートジグに変更した。ボトムから10mをワンピッチで誘ってフォールを入れると、ピタッ。フッキングが決まると、グーッと引いたかと思えば急にテンションがなくなる。
待望のタチウオをキャッチ!
タチウオ特有の引きを楽しんでキャッチしたのは、指3本弱の当日のアベレージサイズだった。パターンをつかむと連発するのがタチウオジギング。足元のバケツに5匹たまったが、アタリが途絶えてしまった。
気難しいタチウオのヒットパターン
釣り人から幽霊魚と呼ばれるタチウオ。神出鬼没で、居るのに食わなかったりする気まぐれな魚である。当日はイワシの回遊があり、青物のボイルもあった。捌いたタチウオからは捕食直後のイワシが出てきたが、アタリカラーは濃いピンクや赤金、オレンジなどで、イワシには似てもいない。
当日は自然色のカラーはお気に召さなかったようだ。さらに、ジャークパターンはコロコロ変わり、これに対応できないと貧果に甘んじることになっただろう。
ラインブレイクが連発
フォールでアタるので、どうしてもリーダーブレイクが連発する。歯対策に8号をバイトリーダーとして入れているが、まともに噛まれるとひとたまりもない。もっと太いリーダーやワイヤーにするとブレイクは防げるが、バイトに影響が出る。
180gのピンクゼブラのジグで連発したが、フッとした感触を残してジグが殉職。220gのオレンジは変な感触を残してPEから切れてしまった。テンヤのエサに付いたサバフグが中層に居て、PEのマーカーを噛んでくる。
タングステンジグにタチウオ連発
ジグは、投入された瞬間から敵だらけだ。それでも赤金、ピンク、オレンジとカラーを変更してポツポツとキャッチしていたが、150gの赤金にしてから全くヒットしなくなった。
同じカラーなのに釣果に差
同じタイミングでR君が怒涛の連発。ジグを見ると赤金のショートタイプ。同じようなジグを使う私の3倍はアタっている。何のカラクリがあるのかと、釣り上げた魚の口元を凝視すると、なんとタングステンを使用している。昨今、爆上がりしているタングステン。
札束でタチウオをひれ伏せようという行為だが、その効果は絶大。落とすだけでヒットするのだから……。タチウオが泳ぐ海にタングステンとは勇気があるなぁ、などと言っていたら、リーダーブレイクでR君の顔色が変わっていました……(笑)。
速いフォールに好反応!
同じようなカラーを使っていた私にはバイトが少なく、ショートバイトを捉えてもフッキングしないことが多かった。鉛に比べて比重が大きいタングステンのジグは、コンパクトでフォールが速い。ひょっとして、速いフォールに反応しているのか。そう考えて、250gの赤金ジグに変更した。
250gのジグに指4本級
タングステンに比べるとシルエットは大きくなるが、フォールスピードは出るだろう。ボトムから10mをワンピッチで誘った後、フォールでドンと乗ってきた。グイグイと抵抗したタチウオは、指4本クラス。
最大は指4本級(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)この後、プチフィーバーとなった。
TGでタチウオをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)ジグのローテでアタリ継続
当日は大潮にもかかわらず安定して潮が流れ、アタリが少なくなるタイミングはあったものの、釣行全体を通して魚の反応は良かった。ポイント移動はなく、水深45~55mを延々と流す。
アナウンスで反応が濃いと言われると、確実にバイトが出る。周りでヒットするのに自分だけが取り残される場合は、ジグのカラーや重さを変えると、再びバイトが出るようになった。
最終釣果はタチウオ37匹
最後の1時間は、専用フックとジグをブレイクで失い、ブレーキとなったものの、指2本から4本級のタチウオを37匹キープ。R君も同様の釣果だったが、Gさんはリリースするほどの好調ぶりだった。
筆者の釣果(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)タチウオ料理に舌鼓
キープしたタチウオは刺身、天ぷら、塩焼きで楽しみ、ご近所にもおすそ分け。小型タチウオは三枚に下ろしてみりん干しにすると、保存も利いておいしく食べられますよ。
松兵衛では、タチウオのほかにアジ便やロックフィッシュ便もあります。タチウオは11月上旬まで楽しめるでしょう。都会のオアシス、いかがでしょうか。
<田中こうじ/TSURINEWSライター>




