渓流釣り6つのシーズン毎攻略法 3月~9月それぞれの特徴&釣り方

渓流釣り6つのシーズン毎攻略法 3月~9月それぞれの特徴&釣り方

今回、季節ごとの渓流での釣り方をまとめてみた。3月の渓流解禁から春・夏・秋。それぞれの食わせ方から狙い方まで詳しく見ていこう。

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渓流釣り 淡水の釣り

解禁日周辺

南国九州とは言え、3月解禁直後は、水温が低く、動きも鈍い。特に源流~一般渓流域では、寒気の入った日だと、水温3度前後の冷水になる。

ヤマメやアマゴは、流れが緩くて深い淵で動かず、目の前の餌しか食わない。魚体もサビ(黒ずんでいる状態)て、痩せ細り引きも弱い。少しでも日当たりの良い開けた渓流・里川・本流域で、瀬や淵の流れ込みに出てきた活性の高い渓流魚を狙いたい。

渓流釣り6つのシーズン毎攻略法 3月~9月それぞれの特徴&釣り方解禁当初は里川も面白い

それらの一帯では解禁直後でも水温10度ほどあり、サビのない良型の数釣りと強い引きが楽しめる。ただし、春の風は厄介。特に遮るものがない中流域~本流域は留意しておこう。

晴天時は午前10時過ぎると風が出始め、午後は強風で釣りにならないことが多々ある。強風時は目印を沈めて釣ることもある。まだまだ水温も不安定なので、水温計は必携。渓流魚の食いが立つのは8度以上から。早朝は食い渋り厳しい釣りが強いられるだろう。少しでも水温の緩む午後からの釣りが釣果も伸びる。

エサは川虫に勝るものはないが、低水温で手もかじかみ、時間余裕のない場合はスレも少ないので、市販のイクラとブドウ虫でも十分に釣果が得られるだろう。

3月下旬~4月

山桜が咲き始めると水温が上がり始め、淵など深場で越冬していた個体も、次々とエサの豊富な瀬へ移動。釣期もちょうど初期から盛期への過渡期にあたる。特に淵のすぐ上にある瀬は、この時期最高のポイント。

桜が満開に咲く頃になると、水温が10度以上の安定期になり、本格的な瀬釣りが楽しめる。多くの尺物が動きだすのも桜の時期であり、本流域での釣りも本格始動する。解禁から1か月以上過ぎ、イクラやブドウ虫では見向きもしなくなりスレッカラシが増え釣り難しくなる。やはり、川虫に勝るものはない。

4月下旬になると、ヨシや外道がうるさくなる里川は、早くもピークの終わりを告げる。周囲の新緑が眩くなり始める一般渓流域では盛期に突入し、体力の戻ったパーマークのきれいな渓流魚の数釣りが楽しめる。

渓流釣り6つのシーズン毎攻略法 3月~9月それぞれの特徴&釣り方4月からはヤマメのチャンスも

5月

渓流釣り6つのシーズン毎攻略法 3月~9月それぞれの特徴&釣り方5月は短竿でテンポ良く

GW期間中の有名河川は釣り人で荒らされ、なかなか釣果も厳しくなる。そのような時は支流のまた支流の穴場的なB級河川で良い思いができる。釣れない時でも、新緑のすばらしい景色のなかで釣り人を癒す。

この時期から荒瀬にもヤマメが入っており、淵~瀬までどこでもポイントになる。仕掛けは下層だけを流すのではなく中層を流す臨機応変さも必要で、当日の当たりポイントを探し当てること。

本流では水温が上がり外道の活性化して釣りづらくなってくる。しかし、当たれば超幅広な尺上ヤマメ・アマゴが顔を出す。五ヶ瀬川・川辺川・一ツ瀬川・大野川は有望河川でクロカワ虫や大型ミミズを使う。

梅雨(つゆ)入りまでの渇水期は警戒心が強く、見慣れたブドウ虫やミミズだと簡単にハリ掛かりしてくれない。スレていると感じたら中流~下流域の水溜りにいるピンピンや白泡の立つ瀬石のヒラコ(ナデ虫)を主餌に小バリで対応したい。

GW後からは、九州脊梁山地において源流釣りが本格シーズンを迎える。新緑真っ盛り、苔むした原生林の中で天然エノハ・マダラに会いに行きたい。水深10cm程度の浅場から良型が食らいつくシーンを何度も目撃するだろう。エサは川虫にかかわらず、ブドウ虫・キジで十分だ。

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