梅雨入り後の大阪湾は日によって表情が大きく変わる。この日は貴重な晴れ間に恵まれたため、神戸市垂水漁港へ足を運んだ。春にはメバル狙いで通ったポイントだが、海水温はすでに22℃前後まで上昇している。そろそろメバルも厳しいのではないかと思いながらの釣行だったが、結果としては完全にカサゴゲームとなった。それでも13尾の釣果を得ることができ、初夏らしい釣りを楽しめた一日だった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
夕刻に釣りスタート
釣行日は6月20日。潮回りは中潮で、梅雨の合間の晴天となった。
夕方前に現地へ到着すると、海は比較的穏やかだった。風も弱く、釣り自体は非常にやりやすい状況である。梅雨時期特有の濁りは多少感じられたが、極端な悪条件ではなかった。
ただし海の様子は春とはかなり違う。藻の成長が進み、岸壁際には初夏らしい景色が広がっている。海水温も22℃前後まで上昇しており、春メバルシーズンの終わりを感じさせる状況だった。
今回はメバルも視野に入れながら、まずは魚の反応を探していくことにした。
ボトムふわふわでカサゴ
日没が近づくにつれて魚からの反応が出始めた。しかし食ってくるのは予想通りカサゴである。
この日は完全なボトムべったりというよりも、着底させきらない釣り方に反応が集中した。ジグ単を沈めた後、底を取り過ぎないように意識しながらふわふわと漂わせる。すると小気味良いアタリが出る。
カサゴが反応(提供:TSURINEWSライター井上海生)根掛かりを避けながら藻際や障害物周辺を探っていくと、ポツポツとカサゴが追加できた。
初夏の垂水では藻の影響が非常に大きい。完全に底へ張り付いている魚ばかりではなく、少し浮いた位置でエサを待っている個体も多いように感じる。
この日のパターンもまさにそれだった。着底を意識し過ぎるより、少し上を丁寧に通した方が反応が良かったのである。
メバルは消失?
一方で期待していたメバルはほとんど姿を見せなかった。
春には頻繁に反応があったポイントを丁寧に探ってもアタリはない。表層、中層、常夜灯周辺と一通り試してみたが状況は変わらなかった。
もちろん完全にいなくなったとは思わない。実際に1尾釣れた。しかし暴れられてフックアウト、写真撮影まではいかなかった。まあ15㎝くらいだ。
これくらいのサイズ(別日)(提供:TSURINEWSライター井上海生)しかし海水温22℃という数字を見ると、かなり難しい時期へ入ったことは間違いないだろう。春には表層で盛んに捕食していた魚たちも、今は沖や深場、あるいは潮通しの良い場所へ移動している可能性が高い。
少なくとも垂水漁港内の手軽なライトゲームという意味では、メバルシーズンはほぼ終了した印象を受けた。代わって主役になっているのがカサゴである。海の季節が確実に進んでいることを実感した。
トータル13尾
その後も同じパターンを続けながらカサゴを追加していく。
サイズこそ大型は出なかったものの、反応は比較的安定していた。最終的な釣果は13尾。途中でアタリが遠のく時間帯もあったが、終わってみれば十分満足できる内容だった。
特に印象的だったのは、使用したワーム。これまでほとんど出番のなかったワームを試してみたところ、予想以上に反応が良かった。実績ルアーばかりに頼りがちだが、状況によっては普段使わないルアーが活躍することもある。
意外なワームでヒット連発(提供:TSURINEWSライター井上海生)こうした発見も釣りの面白さ
結果として今回はメバルの顔を1尾しか拝むことはできなかった。しかしカサゴがしっかり遊んでくれたおかげで、初夏のライトゲームとしては十分成立した釣行となった。
海水温22℃の垂水漁港は、もはや春の海ではない。メバルの気配は薄くなり、代わりにカサゴが存在感を増している。これからさらに気温と水温が上がれば、その傾向は強くなるだろう。
春メバルを追い続けるのも一つの楽しみ方だが、季節の変化に合わせてターゲットを切り替えるのもまた釣りの醍醐味である。今回の13尾は、そんな初夏の海から受け取った答えだった。これからは私もカサゴゲームに移行していこうと思っている。
<井上海生/TSURINEWSライター>
垂水漁港


