シーバスを初ヒットさせるまで1年、その後なんと10年以上もキャッチできなかった。そんな過程を経て、シーバスを狙い70cmUPをキャッチ成功するまでの道のりをお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)
15年前にシーバスゲーム入門
筆者が釣りを始めたのはまだ学生だった2010年頃。新潟では河川シーバスがまだまだ人気で、ロッドやPEラインなど、当時まだ高かった製品がそれまでに比べて高品質で手軽な価格で普及してきておりシーバス入門しやすい環境になってきた頃だった。
国産ルアーなども定番のものが大方出揃ってきていたが、どんなルアーを使ったらよいかあまり理解していない上、予算も少なかったのでルアーバリエーションが足りなかった。
思い出深いルアーたち
今でも使用したと覚えているのはラパラ、K=TEN、komomやsasukeなどのミノー、そしてダイワのシーバスハンターIIIのイワシカラー。
この中でもダイワのシーバスハンターIIIイワシカラーは、現在の重心移動が優れたルアーに比べると全然飛距離が出なかったが、著者の初ヒットシーバスルアーだったので思い出深い。
当時使っていたルアー(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)初ヒットまで1年
シーバスを狙う場所といえばすぐに思いつくのは河川だが、当時の著者にとってウェーダーなどの専用道具を揃える気もなかったため、とりあえずよく行くサーフや磯場などでルアーを適当に投げるといった狙い方をしていた。
昔は今より河川に釣り人が多かった(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)そんな中、シーバスを狙い始めて1年以上経過した11月頃の夕方にシーバスハンターIIIを投げていたところシーバスが突然ヒット!ヒットはしたものの魚体が見え手前まで寄せてきたところでバラしてしまう。
悔しいと思いつつ、そこから更に同じ場所で1年間冬春夏と時々釣り場を訪れては投げ続けるがノーヒット。ほぼ1年が経過した10月後半の夕方にキジハタが釣れた次の一投でシーバスがヒット、50cm程だったと思われるがまたもランディングするタイミングでバラす。
このようなシーバスとの思い出があるが、この2回の経験でこの場所の11月頃にシーバスが釣れると思い込むことになり、この思い込みが10年以上ヒットに恵まれない原因になった。
10年以上釣れなかった原因
釣れなかった原因を振り返ると以下のような原因がある。
シーバス専門ではなかった
筆者は様々な魚種を釣ることや数が釣れる魚が好みで、狙っても中々釣れないシーバスよりも他魚種が釣れる季節ならその魚を釣ろうということが多かった。そのため他に釣ろうと思う魚がいないタイミングにシーバスを狙うことがほとんどだった。
数釣れる魚種が好み(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)人気場所に入れない
更にシーバスが釣れる時期の河川やサーフはこの頃シーバス人気で人が多く、簡単に釣れる時期には簡単に釣れる場所に立てないというジレンマが容易に発生していた。
情報がなかった
学生だった筆者はスマホもPCも所持しておらず雑誌等が主な情報源、しかも新潟県のシーバス情報はそこまで豊富でなかったために人気スポットでの釣り方やパターンを説明されても筆者に参考にならなかったのでシーバスを釣ろうという気があまり起きなかった。
不正確な思い込み
先述の通り11月頃にたまたま2回シーバスをヒットさせていたのでそのサーフでは11月頃のみシーバスが釣れるのだと思い込んでいた。この認識は間違いで、少なくとも真夏以外はルアーと狙い方を変えるだけで同じサーフで釣れる。
イワシパターンだけでも11月頃だけでなく大まかに秋〜冬、春4〜6月頃にも釣れるのだが他魚種を狙っていた為にその時期に釣れるとは思っていなかった。
カタクチパターンの認識が間違っていた(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)調査不足
またシーバス狙い始め当時から新潟県では冬のハタハタパターンが存在することを知っていたがハタハタパターンが成立する場所に行くだけでも億劫、しかも日が沈んでから深夜のヒットが大半だと知り諦めていた。
ハタハタパターンを狙うことを諦めたのはよいが、荒れた日の大潮に釣れるなどそのパターンの成り立つ条件をよく調べるということをしなかった。
このようにシーバスに関連するベイト・釣れる潮回りなどを考えなかったので11月の夕方に行けば釣れるだろうという安易な思い込みから脱せなかった。
ルアーの動かし方をミス
2010年当時の新潟では主に春先にイナダやサゴシがサーフや堤防などからよく釣れており、サゴシやイナダを釣り慣れていた。メタルジグで飛距離がありアクションすれば釣れるといった青物の釣り方に慣れ、ただ単に遅く巻くと見切られるという思考に取り憑かれていた。
2010年代前半は春にサゴシ・イナダが釣れた(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)ミノーでもメタルジグでもゴリゴリ巻いて泳がすばかりで、アクションするギリギリのスピードでゆっくり巻いて誘うということがなかった。後で気づくのだがミノーの巻きスピードは筆者基準でかなり遅く巻くべきだった。
筆者の基準だとフローティングミノーを使う場合3000番の小さいスプールでも基本1秒に1回転くらいでよいということに気づく。過去に早く巻いていた頃はその2倍のスピードでルアーをアクションさせていたのでシーバスが釣れなくて当然だった。
ターゲットに合わせた巻き速度は重要(提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)アワセ方を知らなかった
筆者がよく釣りをするのはエサ釣りが主だった。そのために基本向こうアワセで小さい魚を釣ることに慣れていたためフッキングというものに対しての認識が甘かった。
フッキングを強くせずに向こうアワセ状態でシーバスを寄せてきていたのでキャッチに失敗していたのだと後から気づいた。気づいてからはあからさまに岩礁に引っかかった感触でない限り、とりあえずフッキングすることを意識した。

