九州エリアでは渓流解禁からはやくも数日が経った。各地から釣果がよせられる中、今回はノベザオでの渓流エサ釣りについて今一度紹介したい。
遊漁券(鑑札)
ほとんどの河川で釣りをするためには、管轄する漁協が発行するライセンスが必要だ。
管轄の漁協や周辺エリアの釣具店、商店などで販売されているので、漁協などに問い合わせを。
ウェーダー
苔の付く川でも滑りづらいフェルト付き長靴と防水ズボンが一体化しているものが多用される。
胸上までのチェストハイと腰上までのウエストハイの2種類がある。
ウエストハイは川で転んだ際に、時々冷水が浸入しやすいので、私はチェストハイを愛用している。
また、安全のために水が浸入しないようにベルトを着用すること。
ベルト着用により、タモを差したり、魚篭(びく)を取りつけたり機動性が向上する。
春の釣りや本流釣りでは腰まで浸かり、保温性や水圧も考慮することから、ネオプレーン製のフィットスリムウエーダー+アユタビを使用している。
暑くなる夏季の源流域では、速乾性トレッキングパンツ+ネオプレーン製スパッツ+沢登り用ソックス+沢登り用フェルト付きシューズのスタイルで、積極的に水に濡れるのが一番快適。
エサ箱
首掛けのクーラータイプが便利。
川虫には、ホームセンターで売られているペット用ウッドチップや水に浸し硬く絞った園芸用水苔を使うと長持ちする。
また、軟らかく弱りの早い川虫のヒラコやピンピンで終日釣りをする場合は2箱を用意し、午後用に1箱をクーラーに保存すればよい。
クロカワ虫は互いに噛み付き合って持ちが悪い。
その都度採取するか、道端に生えてあるヨモギを揉んで多く入れておくと、大人しくなり、持ちの改善がみられる。
魚篭(びく)
釣れた魚を一時的に新鮮な状態で保存するための容器。
一般渓流では、ベルトで腰に固定できる小型(3.5L)のクーラータイプが使い勝手がよい。
折角、釣りに行くのだから、僅かばかりをお土産で持ち帰ると美味だけに喜ばれる。
その際は必ず活きジメして氷ジメする。保冷材よりも砕いた氷の方が満遍なく魚体を冷やし鮮度が保たれる。
水量のある本流や中流域では、アユ釣りのようなスタイルで、アユ用の引き舟とエアー付きオトリカンで活かして、釣り後にタモへ移し替え釣果を見て、キープやリリースしながら数釣りを楽しんでいる。
タモ
渓流釣りにおいて、他の釣りよりも細イトを取り扱うので、常に携帯しておかなければならない必須アイテム。
一般渓流では、25cmステンレス枠が最も使いやすい。
大物狙いや川虫採りと兼ねるなら、直径30cmステンレス枠が便利。
釣行前の情報収集も重要
インターネットも積極的に利用したい。国土交通省の「川の防災情報」というホームページは、釣行するエリアの天気や雨量そして水位までチェックでき、利用価値がある。
また、「国土地理院地図閲覧サービス」を活用すれば傾斜・川の形状や道の有無など現地の地理状況も把握できる。さらに、大公望たちがアップしているブログやホームページのチェックも含めてみると、釣り場の全体像がつかめてくるだろう。
TSURINEWSの河川放流実績も重要な情報だ。放流している河川としていない河川とでは釣果にも差が出る。こちらも事前にチェックするに越したことはないだろう。
<週刊つりニュース西部版 津曲隼丞/TSURINEWS編>