ノベザオで狙う渓流エサ釣り入門 九州エリアでヤマメとアマゴを釣る

ノベザオで狙う渓流エサ釣り入門 九州エリアでヤマメとアマゴを釣る

九州エリアでは渓流解禁からはやくも数日が経った。各地から釣果がよせられる中、今回はノベザオでの渓流エサ釣りについて今一度紹介したい。

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淡水の釣り 渓流釣り

目印

水中イトにはナイロン製毛イト状の目印を使う。

渓流釣りの基本はミャク釣りであり、ウキの代わりの目印で水深、魚のアタリ、川底の状態、目印の変化をミャクのように感じ取る。

カラーは蛍光色の見やすい、上からオレンジ、ピンク、グリーンの3つを結ぶ。

大川の本流や滝つぼ.堰堤など背景が白い場合は4つ結び視認性を高めている。

オモリ(ガン玉)

黒色をした軟らかいガン玉がよい。

私は水中イトのキズ防止のためにPE0.2~0.3号で編み付けてからガン玉を打つ。不慣れな方はティッシュを小さくちぎって代用する。

号数はG4~2Bを用意。一般渓流の瀬ではG2、淵ではBを目安に選定すればよい。また、水流が複雑な本流や滝つぼ.堰堤を釣る場合は、ガン玉を2個付けてなじみやすくしている。

例えば、オモリBの場合は、その上にG3~Bを密着させて打つ。必ず、上のオモリは下のオモリよりも軽いものか同じ号数にすること。

また、両方のオモリを密着させること。離すと、それぞれの支点が発生し、つけエが不自然な動きをする。

ガン玉とハリの間隔は軽いガン玉で短く、重いガン玉で長く、瀬で短く、淵で長く取って自然に流れるようにする。

余りに間隔が短いとエサが不自然になりアタリが遠のく。

目安は、G4~G3=20cm、G2=22cm、G1=24cm、B=30cm、2B=35cmの間隔を空ける。

ハリ

魚との唯一の接点であり、釣果を左右する重要なパーツ。

ハリの大きさ(号数)は、エサの大きさに合わせる。

メーカーによって号数の大きさが異なるが、小型の川虫なら1~5号、大型の川虫(クロカワ虫)やブドウ虫.ミミズなら5~8号。

形状は従来ヤマメ用の袖型とアマゴ用の狐型に分かれる。

両タイプを臨機応変に使い分ける必要があり、一般的に袖型は保持力があり、のませて掛ける小バリでもバレにくく、ヒラコやキンパクなど川虫との相性もよい。

一方の狐型は早掛けタイプであり、食い込みにくい大きめのミミズ、ブドウ虫、クロカワ虫との相性もよい。ハリ軸が伸びにくくチャンスの少ない良型を狙う場合によい。

また、刺さりの観点から、ソリッド穂先と胴調子との組み合わせや食い渋り時には細軸、チューブラー穂先にはミミズ、ブドウ虫などの重いエサや太軸なハリとの相性がよい。

エサ

食いの良さについては、渓流魚にとって日ごろの主食である川虫が抜群だ。

ノベザオで狙う渓流エサ釣り入門 九州エリアでヤマメとアマゴを釣るエサの付け方

なかでも3月は浅瀬(ザラ瀬)の小石に付き、カワゲラの一種であり黄色が特徴のキンパク、4月下旬~5月は泡立った急流の石に張り付く大きめのヒラコ(ヒラタ)が一番。ほかにも中流域の河原の水溜りに群れているピンチョロ、やや濁りのある里川や本流では、大きめのクロカワ虫やカワゲラがよい。ただ、川虫の採取時間のない時や増水期ではブドウ虫、クリ虫、ミミズ、イクラを使う。

初期と後期に食いの良いイクラは、中の液がすぐに出ないように、ドライヤーで乾かして片栗粉を塗すとハリ持ちがよい。

また、ブドウ虫やクリ虫は春と夏、ミミズは梅雨(つゆ)以降に使用する。

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