人によっては「もっとも美味しい」と食味を絶賛するマルイカが始まっている。東京湾剣崎松輪の瀬戸丸では2月上旬、日並みでトップ30尾ほど。相模湾茅ヶ崎のまごうの丸では2月13日、8~21尾。11日は8~22尾と安定している。
マルイカ釣りタックル
竿は専用竿がベスト。ハンドリングのよさでタタキが意のままに行え、竿先の変化である目感度のアタリをとらえやすいもの。
リールは初期は水深100m以深を攻めことがあるので、小型電動が便利。イカが掛かっていない場合の空巻きは楽だが、繊細なアタリを取るためには、軽量な小型ベイトリールに軍配が上がる。
ミチイト
PE0.6~0.8号。細いほど、潮の抵抗などの水切れはいいが、強度との兼ね合いがある。
リーダーフロロ4~5号を1mくらい。ラインシステムで結節する。
仕掛けとオモリ
仕掛けは直結かブランコ。ミキイトはフロロ5号、オモリから1番目のスッテまでは1.5m、その上の枝間は状況に応じて1~1.2m。
オモリ高価だが高比重で沈みの速いタングステンシンカーが有利。同じ重さで体積を小さくすることができ、より速い沈みが期待できる。
投入と底取り
開始の合図があるので、オモリを投げ入れ、竿を手にリールのクラッチを切る。
勢いよく沈んでいくミチイトの方向に竿先を向け、より速く仕掛けを沈下させるために、ミチイトとガイドの抵抗を極力減らす。
ミチイトのマーカーを見ながら、着底10mくらい手前(仕掛けの長さがあることを加味して計算する)にアタリを取れるよう竿を構える。
軽くサミングしながら仕掛けを下していき、着底の瞬間を待つ。
ゼロテンション釣法
オモリが着底した瞬間、リールのクラッチを入れる。または、サミングしていた親指をスプールに強く押し当て回転を止めゼロテンションへ。
船の揺れを相殺するようにして、穂先は曲がり込んだり戻ったりせずに、ピタッと止まっているようコントロール。
スッテにイカが触れれば、そのわずかな負荷でたわんだ穂先が曲がり込む、戻る、震えるなどの変化がアタリとして表れる。
反応があればアワせる。イカが乗っていない状態の空アワセ時よりも重さを感じたら掛かっている証拠。とくに直結仕掛けの場合には、一定の速度でリーリングに入る。