『山奥の池に潜む正体不明の巨大魚を狙う』。令和の日本にもこんな心踊る釣りがまだある。夏の楽しみの1つとして毎年恒例にしている大鳥池のタキタロウ釣行に今年も行ってきた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夏野)
タキタロウ山荘
大鳥池の湖畔にはタキタロウ山荘という2階建の山小屋がある。管理の行き届いたキレイな山小屋で快適に滞在できる。ただし他の山小屋同様、電気や電波はないのでご注意を。また山荘ではタキタロウ講話を聞かせて頂く事ができる。
タキタロウ山荘(提供:TSURINEWSライター夏野)お話しをしていただけるのは大鳥地区にある朝日屋旅館の佐藤さんだ。大鳥で生まれ育ち、現在81歳をむかえられたとの事だが、全く年齢を感じさせず、今も登山道を通い山荘の管理人を現役で務められている。
朝日屋旅館(提供:TSURINEWSライター夏野)優しく温和な口調で語られる佐藤さんのお話しは、ご自身が経験されたタキタロウの目撃や捕獲した時の実際の体験談。タキタロウの舞台である大鳥池で貴重なお話しを伺えるとても贅沢な時間だ。
大鳥池のポイント
湖岸は急な斜面になっており竿を出せる箇所が少ない為、池に流れ込む沢とその周辺が主な釣り場となる。大鳥池に流れ込む主な沢は以下の3本。
大鳥池で読む釣りキチ三平は最高(提供:TSURINEWSライター夏野)東沢
1つ目は小屋から以東岳を目指すルートを30分ほど歩いたところにある東沢。3本の沢の中で一番大きく奥深い沢で魚影も濃い。尚、過去にタキタロウとされる巨大魚の捕獲現場の一つがこの東沢である。
中丿沢
2つ目は中丿沢。東沢を渡り以東岳への直登ルートの途中から斜面を下った先にある沢だ。入渓するには藪漕ぎが必須となる為、入る人も少なく魚もスレていない。まさに入れ食い状態の釣りとなるが、小さな沢なので尺を越えるサイズは少ない。
ちなみに水門が開いて水位が下がる時期だけは湖畔沿いを歩いて行く事ができる。
西沢
3つ目が西沢。中丿沢以上のきつい藪漕ぎが必要な為、普段からほとんど人が入らない沢。真夏でも雪渓が残り、魚が登れないほどの急な落差が山の上まで続いている。
夏でも雪渓の残る西沢(提供:TSURINEWSライター夏野)釣りが出来るポイントは手前のほんの数カ所に限られる為、3つの沢の中で魚影の最も薄い。しかし人がほとんど来ない為、思わぬ大物が潜んでいる事がある。この沢も水位が下がる時期だけは湖畔沿いを歩いて行く事ができる。
西沢でも尺イワナが釣れた(提供:TSURINEWSライター夏野)

