早いもので今年も気が付けば8月だ。クロダイやボラ、マゴチなど、シーバス以外の魚は今年も楽しませてもらったが、銀色のあの強烈な引きはまだまだ物足りない。このまま秋のハイシーズンになっても釣りやすくなるとは限らないし、そもそも待ち切れない。そんなわけで、テンション高めにいつもの村田川へシーバスを釣りにやってきた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
村田川ルアーシーバス釣行
8月12日(中潮)前日の大雨でいい感じの濁りが入った村田川上流域。まずはデイゲームから入るが、あちこちでボラなのかシーバスなのかわからないボイルが頻発している。おまけにベイトが大量に入り込んで期待値が一気に上がる状況だ。
夏の村田川(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)デイゲームは不発
さっそくバイブレーションルアー(8g)を投入。いつものように地形変化に付く魚を狙うが、雨の影響からか、水面に落ち葉などのゴミが浮いている。これが投げるたびにルアーに引っかかり釣りにならない。
雨後はチャンスのはずだが……(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)それでもゴミの切れ目を狙って何とかキャストを続けるが、アタリもなくギブアップ。デイゲームは思わぬ敵に苦戦することとなった。
落ち葉が引っかかる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)ナイトゲームに突入
日が傾き、いよいよナイトゲームに突入。上流は相変わらずゴミが溜まっているので中流域へ移動する。すでにベイトもそこそこ入っていていかにも釣れそうな雰囲気だが、こんなときに限って釣れないものだ。
暗がりを狙う(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)まずは水面付近をフローティングミノーのジャークで目立たせて誘っていくが、反応はない。次にバイブレーションルアーも使ったが底の方でベイトに当たるだけで収穫はない。
65cmシーバスをキャッチ
そうこうしているうちに潮が引き始めて流れが早くなる。ベイトの動きも活発になり、小規模なボイルも発生。最大のチャンスとみてシンキングペンシルを流してみるが、これまた反応ない。
すると、足元で大きなボイル発生。すかさずフローティングミノーを使い、いつもより大きくシャークしてアピールすると、手元に重さのあるアタリが伝わる。少し元気はないが、そこそこの引きでキャッチしたのは65cmのシーバスだ。夏バテなのか、けっこう痩せている個体だったがとりあえず嬉しい。
65cmのシーバスを手中(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)時合い到来で追加成功
ここから短い時合に突入し、立て続けにバイブレーションルアーにも40cm級のシーバスがヒット。あれだけ反応がなかったこれまでは何だったのかと考えているうちにチャンスタイムが終了。
この後は、再び沈黙が続いたので釣りを終えた。わずか数十分の時合であったがそこを逃さず狙い撃てたのは良かった。
40cm級を追加(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)短い時合を逃さない
この日のデイゲームはゴミに悩まされて集中力が続かなかった。シーバスはいたと思うが、雨後にしてはなかなかシビアだった。
一方、ナイトゲームだが、魚はいてもかなりスレていてこちらが思っている以上に警戒心が高い。ハデな色のルアーには見向きももしないし、街灯の明暗部分の明るい場所でも反応はなかった。釣れたのは、橋脚下の暗い場所でのジャークとバイブレーションルアーの早巻きだ。
そして一瞬とも思える短過ぎる時合。いつ来るのかはその日によって違うが、必ず魚に捕食スイッチが入る瞬間がある。そのときを逃さない釣りをすることがこの難しい季節を攻略する「カギ」となるはずだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
村田川



