産卵を終え春先から活発になるメバル。数も釣れて、小気味良い引きも楽しめるのが船で釣るメバルの楽しみだ。今回は伊勢湾周辺の船釣りでのメバル釣りについて紹介しよう。
TSURINEWS編集部
船メバルの釣り方
釣り方は至ってシンプルだ。仕掛けを底まで落とし、基本的には船長の指示ダナまで仕掛けを上げ、仕掛けはあまり動かさず、後はアタリを待つ。
釣り方図アタリがない場合はサオをゆっくりと持ち上げてタナを探り、アタリがなければ少しイトを巻いてその上のタナを探る。私の場合、潮の速さにもよるが、探るときは底から10mほど上まで探ることもある。
またそれでもアタリがない場合はいったん底まで落とし、底付近を丁寧に探ることもある。ただし底付近を探る場合はあまり底に着け過ぎず、根掛かりしないよう細心の注意を払おう。
そこで誘おうアタリがあったら、基本的にはアタリがあったタナで追い食いを待ち、アタリが止まったら少し巻いてまたアタリを待つ。そしてアタリが途切れたら仕掛けを上げるという流れが基本だ。
難しく考えなければメバル釣りは非常にシンプルだ。
それではなぜ釣果に差が出るのかと思う人もいると思うが、ここからはちょっとしたテクニックの話をしよう。
仕掛けは動かさない！
まずメバルを食わせるコツは、できるだけ仕掛けを動かさないこと。
それで食わないときは、非常にゆっくりサオを持ち上げ、持ち上げたところでいったん止めて、そしてゆっくり下げながらアタリを待つ。あまり急に仕掛けを動かすとメバルを驚かせてしまうので、ゆっくり動かすことが重要だ。
動かしたくなるが我慢しようまた、アタリがあっても絶対にアワせない。しっかりと食い込むまで待ち、次の追い食いを待つ。
ここで追い食いをさせるためには、まずメバルが仕掛けの上の方に食ったのか、それとも下の方なのかを推測する。メバルの大小によってアタリの強さが違うので判断するのは難しいが、一般的には仕掛けの上の方に食うとアタリが強く出る傾向があり、下の方になるにつれ徐々に伝わり方が弱くなる。
追い食いさせる暇を与えよう！そのアタリの強弱で仕掛けを少し持ち上げるか、そのままで待つか、それとも送り込むのかを考える。
その際には、ポイントがカケアガリかカケサガリかによっても判断が違ってくる。カケサガリの場合、私は仕掛けを送り込むこともある。しかしこれは食ったメバルが外れることが多く、根掛かりすることもあるので、あまりお勧めしない。
巻き上げと取り込み
追い食いを待っている間に、メバルが口からエサを吐き出すことも多い。それがコマセ代わりになり、さらに追い食いすることもある。
追い食いをさせた後に巻き上げるタイミングはアタリが途切れたら。特に最初の数mはできるだけゆっくり巻き、さらなる追い食いがないかを確認しながら巻き上げる。
途中もアタリがあるときもあるので注意その際にまたアタリがあるような場合はいったん仕掛けを止め、さらなるアタリを待ち、アタリがないようならまたゆっくり巻き始める。5m巻いてきてもアタリがなければ、そのまま水面まで巻き上げよう。
その際メバルが多重連で5匹も6匹も連なっている場合は、抜き上げるのではなく手でイトを手繰り、仕掛けが絡まないように上から魚を取り込む。
取り込みメバルはイトを緩めない限り、あまり水面で外れることはない。慌てずに取り込もう。
手返しが重要！
ここで重要なのは、次の投入をいかにスムーズに行えるかということ。
釣れる時間が長いということはないので、この準備が結果的に釣果を大きく左右することになる。
どんな釣りでも投入回数が多いに越したことはないぞ。私の場合、仕掛けの上部は魚を外しながらエサを付け、下部に関してはそのまま船上に取り込み、魚を外した後に仕掛けを直しながらエサを付ける。
