ゴールデンウィーク最終日、休みが取れたので久しぶりに鳥羽の海へカカリ釣りに出かけました。一日中雨が降るあいにくの天気の中、現れたのは年なしサイズの乗っ込みクロダイ。さらに追加もキャッチして厳しいながらも充実した釣行となりました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターかにおけ)
大物ヒット到来
11時、今までとは違う穂先の動き。わずかに曲がりそれが戻らないまま大合わせ!かかった確かな手応え、と思った次の瞬間ものすごい勢いで竿が引き込まれる。これは間違いなく大物、ボラか?それとも?竿が何度も倒され穂先は海に突っ込む。イトが引っ張り出されリールは逆回転、巻くことができない。横に突っ走らず底へ底への突っ込み、これはひょっとして……。
何度も突っ込まれ、潜られまいと慎重に竿を操作。ポンピング動作を繰り返し、そろそろかとカセの縁から覗き込んでみると……や、やばい、そこに浮くのはなんと巨大ないぶし銀!
50cm超え「年無し」浮上!
でかい!思わずたじたじ。慌ててネットで受け取れば枠からはみ出す大きさ。腹パン、ヒレピン、迫力ボディ。あきらかに格が違います。
年無し浮上(提供:TSURINEWSライターかにおけ)寸法を測ってみればざっくり50cm超え!カカリ釣りでの初めての年無しゲットに驚喜しました、マジやばい。
ずぶ濡れで一時撤収
しかし本当にやばいのは自分の方で、レインスーツの撥水が効かず体はずぶ濡れ、風邪をひきそうなので一旦撤収することに。年なしは改めて測れば52cm、写真を撮ってから若船頭さんがリリースしてくれました。水中でクロダイを支え、自力で泳ぎ出すまで待つ心遣いには敬服します。
着替えて再開
1時間ほど休憩。雨は相変わらず降り続くが幸い寒さは感じず、着替えていくらか身なりを整え仕切り直しました。カセに渡してもらい再開します。間隔が開いたためかしばらくはアタリが出ず、ひたすらダンゴを打ち続けることに。
ダンゴを練り直す
ノーアタ状態が続きどうしても惰性になるのか、ただダンゴを打っているだけの自分に気付きます。そういえばクロダイを寄せるのに大切な要素、濁りが出ていなかった。
急いで雨でベチャ気味のダンゴにベースを追加、さらに押し麦も混ぜて練り直し改めて投入。すると麦が水中で降り注ぐようにバラけ、濁りも広がっていい感じに。すぐアタリが出て小さなフグが掛かってきました。さあ次は本命、そう期待が高まります。
良型クロダイを追加
アタリ方はいろいろありますが、掛けてからの引き具合で想像がつきます。ようやく訪れた手応えはあっちへこっちへブルブル、じゃなくて真下へストレートに突き抜ける重い引き。
良型クロダイ追加(提供:TSURINEWSライターかにおけ)それを何度もかわし、上がってきたのはやはりナイスサイズのクロダイ。きれいな魚体の本命追加に喜びもひとしおです。
大漁ではなかったが……
雨は止むことなく、それでもリミットの17時まで頑張って、釣果は2枚。決して大漁ではないですが、キャッチした年なしクロダイは価値ある1枚、大きな喜び。これぞ釣りの醍醐味ではないでしょうか。
悪条件といえどもモチベーションを切らさなければ何らかの結果はついてくる……夢は追いかけていきたいですね。これから最盛期に突入ですが梅雨の時期でもあります。雨でも釣りはできますが、決して無理をせず、各自のペースで楽しみましょう。
<かにおけ/TSURINEWSライター>

