青物で湧いた大阪湾奥だったが、あっという間に静まり返った。タコが釣れ始めたタイミングで、初夏の先取りを願ってタコ一本に絞り、狙ってみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)
大阪南港魚つり園にブリ到来
2025年度の南港魚つり園。春のファースト青物は4月26日に釣れた91cmのブリだった。2匹目は、しばらく日が空いた5月9日、50cmのハマチ。さらにその翌々日、5月11日にはブリ4本(最大94cm)が上がり、「いよいよ春の青物シーズン突入か!?」と思われた。
翌日5月12日にはブリが35本と爆発的な釣果を見せたものの、そこからは失速。以降は1桁台、あるいは日に1本といった厳しい状況が続き、“春爆”とは言いがたい展開に。
南港魚つり園で釣れた91cmブリ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)マダコの釣果も
そんななか、5月16日に南港魚つり園で今季初となるマダコ(200g)が確認された。さらに、翌々日も数匹が上がるなど、夏の訪れを感じさせる気配が漂い始めた。
タコを狙う
海水温の急上昇、そして大雨・長雨後の赤潮や水潮の影響で、青物の気配は遠のいた。青物狙いでボウズ続きだった筆者は、5月19日、タコ狙い一本に絞って釣行することにした。
入園時間は15時30分。前週の同時刻には釣り座がほとんど埋まっており焦ったが、この日は入園者が少なく、落ち着いてタコ調査ができる状況だった。
タコエギにキビナゴ
最寄りのTポート南港店で購入した、Tポートオリジナルカラーのタコエギ「オクトパスタップ/オレンジゴールド」(マルシン漁具)に、昨年のタチウオ釣りで余ったキビナゴを巻いてランガンしながら広範囲に探る。しかし、2時間反応なし。
“キビナゴ巻き”タコエギ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)タコジグでマダコをキャッチ!
タコエギを見切ってタコジグに変更することにした。こちらもTポート南港店で購入した、Tポートオリジナルのタコジグ(カラーはグリーンヘッドチャート)。筆者はこれまでタコジグで釣果を得たことがなく、正直、タコジグには苦手意識があったが、今回はこれに賭けることとした。
タコジグを装着(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)タコジグをサミングしながら落とし、数度探りを繰り返す。17時58分、潮止まり直後の上げ潮タイミング。ボトムに着底させ、そのまま周囲を探っていると、タコ特有の“ムニュッ”とした感触。
しっかり乗るまで数秒待ち、力を溜めて思い切りフッキング。等速で巻き上げてくると、水面から顔を出したのは、推定150g前後のマダコだった!
初夏を感じさせる南港マダコ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)今後の展望
例年、南港では6月以降にタコの釣果が増え始める。今回の釣果は、まさにシーズンイン直前を感じさせる一杯だった。本格シーズンにはサイズアップが期待でき、キロアップも狙えるようになる。多くの南港タコ釣りファンが、タコシーズン到来を待ちわびているはずだ。
実釣動画
<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>
南港魚つり園


