ウツボを釣って持ち込むと地域通貨が貰える「食害魚ハンティング」イベントに参加してみた。狙ってみると意外と難しくて面白いウツボ釣り。無事にお土産ゲットとなった模様を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夏野)
食害魚ハンティングとは
近年、地球温暖化に伴う生態系への影響の一つとしてウツボが増え、他の生物の生育環境や海産資源を荒らすという事例が報告されている。西伊豆町ではこれを釣って環境と漁業資源の保護を図るというユニークな取り組みが行われている。

釣ったウツボははんばた市場に持ち込むと地域通貨で買い取ってもらえる仕組みとなっているこの企画、気分はまさにハンターである。今回、釣りを楽しみながら一攫千金を狙ってみた(注:現金が貰えるわけではありません)。
海釣りGO
この企画が行われている西伊豆町の仁科漁港での釣りには海釣りGOアプリでの事前予約が必要だ。

近年釣り人のマナーによる地域住民とのトラブル等が元で釣り禁止となる漁港が増えている中、海釣りGOは釣り場を予約制にすることで環境を守りつつ釣り人と地域との共存を図る新たな仕組みを提供している。
ウツボ仕掛け
ウツボは磯釣りの外道として釣りあげられることが多く、一般的に専用の仕掛けというものは特に無いらしい。そこで今回は石鯛釣り仕掛けを参考に強めのタックルと太めのPEラインで臨むことにした。

エサはサバ
餌は近所のスーパーで買ったサバを使ってみた。スーパーでの買い物はタイミングが合えば釣具屋で買うより安く餌が入手できるので、筆者は度々利用している。ちなみに半分は釣りの前に自分の晩御飯として食卓に上がった。
スーパーで買った魚を釣り餌として使う際はジップロック等で塩漬けにしておくと身がしまって針から外れにくい。
穴釣りで狙う
ウツボは岩画やテトラポッドの隙間等の穴の中住み着いているのでここを穴釣りで狙う。仁科漁港は足元の海底に岩が点在している箇所が多くポイントに恵まれているが、釣りOKの場所とNGの場所が決められているので注意が必要だ。
狙って釣ると意外に難しい
大きめに切ったサバを付けて足元の岩の隙間に落とすと、一投目から竿先にアタリが出たものの合わせきれず空振り。餌を付け替えて再度投入したが、今度は全く当たらなくなってしまった。

警戒心が強い
実はウツボはその凶暴な見た目とは違い警戒心が強い魚で、怪しいと思ったら穴の中に引っ込んでしまいしばらく出てこない。
このポイントは諦め次のターゲットを探してランガンすることにした。
合わせのタイミングがキモ
一匹も釣れないまま、とうとう漁港の反対側まで移動して来てしまった。
ここまでで判ったのが、早すぎても針にかからないが、飲み込むまでじっくり待って合わせると穴に潜られてしまう。
どうやら早すぎず遅すぎずの最適な合わせのタイミングを見極めるのがこの釣りの一番のポイントらしい。
餌の大きさも大事
ウツボは凶暴で餌をいきなり丸呑みするイメージだったのだが、実際は端を咥えたまま穴の中に引っ込んで中でモグモグとゆっくり食べているようだ。と言うことは餌が大きすぎると針に到達する前に穴に入られてしまう。
餌は穴に潜られる前にウツボの口が針に到達する程度の大きさがベストだ。