瀬戸内播磨灘のマダイ釣り、春の乗っ込みシーズンが始まりました。明石海峡周辺から明石沖、そして家島諸島界隈のマダイポイントで狙い始めます。県条例の沖でのまきエサ禁止のため、ほぼサビキ仕掛けやタイラバで狙うのが主流です。私は、サビキ仕掛け。7-10m以上の長い仕掛けで、タナを広く探る、不便ながらも合理的な仕掛けです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
マダイの乗っ込みが遅れている?
例年は、2月に入るとわずかながらも水温上昇の動きが出てきますが、1月の大寒よりも寒い日が3月まで続いた2025年、当然水温が上がる気配を見せず、魚たちも乗っ込みの準備が遅れたようです。家島諸島の水温が4月中旬で11℃台(平年13℃)ですから低く推移しています。

ただし、これも4月下旬にかけて上昇して、平年に追いつく見込みだそうで、5月も乗っ込みが続いていくことでしょう。確かに、釣ったマダイのタマゴは小さくとてもとても成熟している様子はありません。すると、暫くは産卵前の喰いが、持続されるのではないかの期待です。
サビキ仕掛けで狙う
高活性時ならいざ知らず、低水温のこの時期に魚は神経質です。いわゆる、ハリスの太さを感じると言われます。見えるのだろうか、それとも疑似餌の動きが悪いのだろうか、多分双方でしょうが細いハリスに分があることは、間違いないようです。
3号ハリスで通常ながらも、それを嫌われ、前回は2号ハリス。確かに喰ってきましたが、市販の仕掛けハリスに合わせたハリ(11号)が小さかったのか、チモトが2回切れました。歯に当たったのでしょう。引っ張り合いならば、2号ハリスは耐えますが、硬い歯にはかないません。
そこで、折衷案。ハリス2.5号ハリ12号とワンサイズアップにしました。どうやら、この折衷案が良かったようですが、この選択は、なかなか難しく悩ましいですが、軸が長めのマダイハリですからうまい具合になりました。画像の11/12号の大きさの差、大したことなくてもこの差が、歯から守ってくれるようです。
ミミイカを模した毛糸に喰う
あんな毛糸を結んだ丸いのをミミイカだと思って、喰ってくる。信じる信じないは別にして、マダイが喰って来ることだけは間違いありませんので、そう見えるのでしょう。

サビキ仕掛けには、6-8本ハリがありますが、そのうち1-2本にミミイカ毛糸をつけています。釣れると思っても100%の信頼でないいじらしさです。でも、そのハリ数の中から、紅い毛糸を喰って来れば、そう思わずにいられません。もしもと思われるならば簡単に作れますので、お試しください。
過去記事に「マダイ狙いサビキ釣りの裏技【ミミイカを模した毛針】作り方嘘っぽいけど本当に釣れる!」があります。色は、カラフルに作りましたが、ほとんど赤を使っています。これが一番とされますが、その日のカラーがあるようです。赤からお試しください。
反応なく我慢の釣り
放射冷却で良く冷えた朝、ダウンを着込んで6時に出航。家島諸島の釣り場を目指し、魚礁帯のあるポイントで、未だ北風が冷たい7時釣り開始。7m超の仕掛けだけに最初の投入は手間暇がかかります。ハリを置くマグネットと、幹糸とハリスを絡ませないバスケットなど、工夫がいるのが厄介なところです。水深35-38mで着底させて、10mくらいゆっくりと巻き上げながら、タナを探っていきます。
食い気のあるマダイがいれば、ググンググンとアタリを出しますが、なかなかどうして朝一番から「そらっ喰った」なんてめったにあるものではなく、1ノットに満たない緩い潮に乗せてポイントを繰り返し根気よく流します。30分ほどしたら、僅かにググンというアタリが出ましたが、それだけで喰い込みません。違う魚でしょう。
それから、9時まで釣り始めから2時間、ひたすら我慢の釣りです。まきエサをしない釣りなので、相手が食う気にならないと釣れません。魚探には、マダイらしき反応もありますが、底層でじっとしているようです。