新潟県上越市では例年桜が満開を迎える4月初旬頃から、30cm超の大アジ釣果がピークを迎える。本記事では上越エリアで春の大アジを釣るために知っておきたい時期、狙うべき時間帯、ポイントの選び方について解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ハマゴウ)
春の大アジ釣りシーズン
新潟県上越市、特に直江津近辺のエリアでは春に30~40cmの大アジがよく釣れることで有名です。

そんな新潟県上越市で春の産卵が絡んだ大アジが釣れるのは、大体3月~5月後半までとなります。最盛期は4月~5月のゴールデンウィーク後半位までの1か月程度になる年が多いです。詳細は記事後半で説明します。
桜の満開が目安
アジのピークが始まる目安としては、桜が満開になる頃から釣れるピークが訪れます。
高田城址公園の桜(日本三大夜桜の一つ)はネットで開花状況が確認できるため、釣行時期の目安として非常に参考になります。桜が満開になる頃から観測されている海面水温が13度を超え、極端に水温が下がる日が減ると、よく釣れる日が多くなります。

その後、5月のゴールデンウィーク過ぎ位から徐々に釣れなくなり、5月後半~6月頃に観測されている海面水温が目安として18度を超えてくると、尺を超える大アジの産卵が終了し、岸から釣れなくなります。
例外的に直江津港第3東防波堤では6月以降も多少大アジが釣れますが、本記事では説明を省きます。
アジが狙えるポイント
春の大アジが狙えるのは堤防・サーフ・磯場などです。周囲に消波ブロックや沈み根など海中に障害物がある場所であればさらに良いです。
サーフや磯場ではアジングを楽しむ人が多いですが、ウキを使った投げサビキやブッコミサビキでも釣れます。よく釣れると人気が集中する場所は堤防。春の行楽シーズンと重なるので、釣りのできる場所では特に人が集中します。

サーフがオススメ
混雑を避けて釣るためにおすすめなのは、投げてある程度(水深2m以上)の水深があるサーフです。ただし日中はほとんど釣れないので、アジを狙う時間帯としては日の出・日の入りの時間帯と夜間になります。
アジが釣れるサーフで具体的に名前を挙げると、上下浜や鵜の浜などですが、それらの場所である必要はありません。ある程度水深がある場所であれば、最盛期はアジの回遊がある場所ばかりです。

また、釣行時に潮回りを参考にすることは重要ですが、日本海側の潮位変化は小さいためなのか、朝・夕のマヅメの時間を外さないことがより重要であることが多いです。
小潮や長潮ではあまり釣果に恵まれた経験がありませんが、それでも朝夕のマヅメ時はそれなりによい状況になることが多いと感じます。
シーズンごとの釣り方
春の産卵が絡んだアジが釣れる時期は、大体3月~6月初旬頃までとなりますが、少しずつ状況が変わっていきます。
3月はまだ新潟県の海が荒れすぎていて、そもそも釣りができない日が多いです。そんな中でも波が落ち着いたタイミングなどで、堤防などから群れが回ってきて釣れます。この時期では水深3m未満の浅場に入ってくることはまれです。サーフではまだアジの回遊がほとんどありません。
4月初旬辺りから水温が上がり始め、海況の良い日が多くなり、産卵を控えたアジが浅場に入り、ゴールデンウィーク前後まで本格的に釣れます。後半になるほど浅場で釣れやすくなるように感じられます。この頃から卵・白子の成熟が始まっている個体が混ざって釣れてきます。
最盛期、夜になると水深1mもないようなかなり浅い場所までアジが入ってくる場所や時間帯があります。このパターンではアジングの人に分があります。ただ、ベイトを追いかけているような状況でないと時合いは短いことが多いです。
ゴールデンウィーク後~5月後半にかけて釣れ行きが徐々に落ち着いてきます。この頃になると釣れるアジの卵・白子が成熟していて、シーズン終了間際だと感じられます。釣り場にいるアジの群れも小さくなっていきます。終盤は水深のある堤防の釣果よりも、夜間サーフの方がアジがまとまって釣れることもあります。