長く釣りをしていると突然正体不明の魚に糸を切られた、そんな経験があると思う。私も先日近所の海へ小物釣りに出かけた際に思わぬ大物に遭遇した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夏野)
正体はデカフグ!
魚は水面近くまで上がって来ている。ぼんやりと見えるその魚体はやはりデカい。……のだが、何かがおかしい。しばらくしてその違和感の正体に気がついた。シルエットだ!チヌみたいな細身じゃない……何か妙に四角い気がする。
「……まさか、あなたはフグさん……ですか?」

思わず敬語になるくらいデカいが、どうやら間違いないようだ。フグは相変わらずグイグイ引っ張っているが、何だか急に体の力が抜けてしまった。デカすぎて抜き上げられそうもないので、最後はお隣りの釣り人からタモを借りてようやく釣り上げた。
ヒガンフグ
それにしてもデカいフグだ。お馴染みのクサフグは可愛い手のひらサイズだが、このフグは余裕で30cmを超えている。どうやらヒガンフグという種類らしい。ヒガンは彼岸の意だろうか?何だかおっかなそうな名前である。ついでに顔つきも迫力あって怖い。
釣り上げた達成感もそこそこに撮影だけ済ませて早々にお帰りいただくことにした。何度も釣られてここまで成長したフグなら貪欲さと重い魚体とパワー、そして意外なほどの警戒心や慎重さをも身につけるのかもしれない。
試行錯誤が楽しい!
今回は予想外のサイズのフグに驚いたが、正体の分からない魚相手の釣りはいつも以上に楽しい。試行錯誤の後、その魚をようやく釣り上げられたりするともう最高である。ただ食べれる魚だともっと良かったと思わなかったわけでもないのだが……(笑)
<夏野/TSURINEWSライター>