アジングは近年、多くのアングラーから注目を集めているライトゲームの一つです。その中でも「フロートリグ」を使った釣り方は、遠投性能を活かして広範囲を探ることができ、沖を回遊するアジを効率的に狙うことが出来ます。本記事では、フロートアジングの特徴や仕掛けの選び方、さらには釣り方のコツやおすすめアイテムについて詳しく解説します。フロートリグの利点を理解し、ぜひアジングに取り入れてみてください！
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版 山根嶺河）
TSURINEWS編集部
フロートアジングの釣り方
フロートリグを使用したアジングでは、キャスティングの方法やアクションが重要です。ジグ単アジングと比べて重めのリグを扱うため、適切なキャスト方法やアクションを理解することで釣果を伸ばすことができます。
キャスティング方法
キャスティングの際は、仕掛けを1mほど垂らしておき、ロッドにしっかりと重みを乗せながら投げることがポイントです。ジグ単アジングのように素早く振り抜くと、ロッドの破損やライントラブルにつながる可能性があるため、ゆっくりと振り抜くように心がけましょう。
フロートは潮に流されやすいので、狙ったポイントの潮上にキャストするようにします。また、着水直前にフェザリングでラインの放出を止めることで、フロートがラインに絡むのを防ぐことが可能です。フロートはトラブルも多い仕掛けなので、忘れずに行いましょう。
フローティングのアクション
フローティングタイプのフロートを使用する場合、スローなただ巻きが基本のアクションとなります。リトリーブ中はジグヘッドが浮き上がるため、適度にステイを入れてフォールさせると、アジに「食わせの間」を与えることができ効果的です。
また、完全に放置しても一定のレンジをワームが漂うのもフローティングタイプの強み。アジが表層のプランクトンを食べているパターンでは、ラインテンションは張らず緩めずを保ち、そのまま潮の流れに乗せる「ドリフト」も非常に有効です。
シンキングのアクション
シンキングタイプは、潮上にキャストしたら、任意のレンジまで沈めます。基本アクションはジグ単と同じようにゆっくりと竿先を上げながら糸ふけを取る程度に巻いて同じレンジを漂うようにしましょう。また、状況によってはただ巻きのような横の誘いや、縦と横の誘いを組み合わせたリフトアンドフォールなども有効です。
おすすめのフロートリグ5選
最後におすすめのフロートリグを紹介します。
ぶっ飛びRockerⅡ
アルカジックジャパンの「ぶっ飛びRockerⅡ」は、中通しタイプのフロートです。
ラインパイプの両端にはSiCリングが搭載されており、スムーズなラインの滑りを実現しています。また、飛行姿勢と水中での安定性を追求したボディ形状と低重心バランス設計により、飛距離が優れているのも特徴です。
さらに、浮力や重量のバリエーションが豊富で、状況に応じた使い分けがしやすい点も魅力。残浮力の違う3つのフローティングモデルに加え、スローシンキングモデルもラインナップされています。
シャローフリークF
アルカジックジャパンの「シャローフリークF」は、リーダーの端糸にフロートを固定する「Fシステム」専用のフロートです。セッティングに手間はかかるものの、抜群の飛距離を誇るアイテムです。特に遠浅のフィールドでのアジングで活躍します。
また、残浮力値を上回るジグヘッドを組み合わせることで、ゆっくりと沈ませることも可能。ジグヘッドがボトムに付くとフロートは浮いたままになるため、シンキングフロートとはまた違ったアプローチが可能です。
モデルのラインナップにはシンキングタイプの「シャローフリーク Dive」もあります。
飛バッシュ！
ジャングルジムの「飛バッシュ！」は、三又スイベルに取り付けるタイプの固定式フロートです。Fシステムと比べてスイベルを使ったリグは、フロートの交換が簡単なものの、絡みやすいのがデメリット。ただ、こちらは絡みにくいフロート専用に開発されたスイベルを使っているため、トラブルも少ないのが魅力です。
フローティングモデルとシンキングモデルの両方がラインナップされており、フロートを付け替えるだけでレンジごとの攻略が可能になります。
Sキャリー
34の「Sキャリー」は、固定式のシンキングフロートです。ジグ単用のロッドでも扱いやすい1.5gから展開されており、操作感もジグ単に近い感覚で使えるのが魅力です。
また、0.4gの軽量ジグと同じ速度で沈むよう設計されているため、アジングのプランクトンパターンなど、ジグヘッドを漂わせる釣り方をする際に適しています。特にジグ単では潮目などにもう少し届かないときに、飛距離を伸ばしたい場面で活躍するアイテムです。さらに、同社の「Sタッチ」を併用すれば、セットアップも容易になります。
ソアレ タイディ
シマノの「ソアレ タイディ」は、ワンタッチ式のフロートです。1.3g、1.5gはフローティングタイプ、2.1g～3.5gはシンキングタイプとなっています。
このアイテムの最大の魅力は、リグを組み直すことなくリーダーに挟むだけで簡単に取り付けられる点です。1.3gや1.5gのラインナップもあり、ジグ単リグからの切り替えもしやすいのがアジングにおいては大きなメリット。タックルボックスに忍ばせておけば、もう少し飛距離が欲しい場面や、表層を漂わせたい場面で活躍するでしょう。
また、3.6g～7gのワンサイズ大きい「ソアレ アウトシュート」もアジングに使いやすいアイテムです。
＜TSURINEWS編集部・渡辺＞
