2025年の初釣行は和歌山県南紀エリアのアジング。関東から帰省した釣り友達と合流し、新年早々のデイゲームとナイトゲームでダブルヒットを達成した。ポイント選びからロッドの感触、新年最初の一匹目をキャッチするまでのスリリングな展開を振り返る。今年の釣り運を占う熱いスタートの様子を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
2025年初のアジング釣行
2024年末の夕方、10年来の釣り友達が関東から和歌山に帰ってきたとインスタグラムで投稿していた。しかも釣りが目的とのこと。翌日、LINEで釣果情報を聞いていると「入れ食いよ!」と写真付きで返信がきた。
ぱっと見た感じは尺アジ…。これは早く行きたい。とはいえ、今日は1月1日で恒例の初詣からの帰り道での情報だ。明日は南紀行きを決定してベッドに入った。
翌日、実家から南紀に向けて出発。和歌山に入るまでは順調だったが、阪和道での事故渋滞もあり予定より約1時間遅れてポイントに到着した。釣れ始めの時間が意外にも早く、気持ちばかりが先行していた。
ポイントに到着すると、既に祭りが始まりかけており、友人が場所を押さえてくれていたおかげでスムーズにポイントに入ることができた。
タックルセッティング
まずは新年の挨拶。お互いちょうど1年ぶりの再会を祝いつつ準備を進める。今回はデイゲームで1.5gジグ単にエステル0.25号をセットしたものと、8.0gのMキャロをセットした2本を準備した。状況に合わせて交互に使い分ける。
新年初アジゲット
セットを終えた頃、友人がロッドを差し出してきた。彼が手に入れたエバーグリーンのスペリオル・プロスペックを使ってみて感想を欲しいとのこと。お言葉に甘えて使わせてもらう。
ロッドには私と同じMキャロがセットされており、0.3gのジグヘッドにはMOZUのセラビートがセットされていた。
軽くキャストするとライナーでリグが飛んでいく。凄くキャストフィーリングが良い。レンジに沈めてジャークしてみると引き心地も軽く、長時間使っても疲れにくそうだ。潮の流れも綺麗に捉えている。なるほど…と思っていると、ゴンッとアタリ。
そのまま巻き合わせすると物凄いトルクで泳いでいく魚。しかしスペリオルは強烈な引きをものともせず、流れから引きずり出した。いいサイズのアジ。サクッと抜き上げてキャッチ。
あれ!?これ俺のロッドじゃない。何と今年の一匹目を友人のロッドで釣ってしまった。友人はニヤニヤしながら「どうやった?」と聞いてきた。それより自分のロッドで釣りたかった…。
マルアジも釣れる
今度は自分のロッドに持ち替えて再度キャスト。エサの人と絡まないように流す速度と深さに常に気を配る。強い流れから外れた途端にドンというアタリ。いい引きを楽しませてくれる。
寄せて一気に抜くと……。何か細長いアジ。正体はマルアジだった。本命のマアジじゃない!
ジグ単にチェンジ
その後、ポツポツとアジを釣っていたが、友人と口を揃えて「ジグ単で釣りたいね」と話していた。やはりキャロの釣りでPEラインで一気に寄せてくるより、エステルで取るスリリングな釣りを楽しみたい。
Mキャロでのアタリが遠のいたタイミングでジグ単ロッドに持ち替える。ジグヘッドは1.5gのタングステンジグヘッドにワームはアジアダーをセットしている。港内の流れの芯の脇辺りでまだ釣れていそうなので、二人で狙っていく。
アジがダブルヒット
まず私からキャスト。少し流した所で友人がキャストして順番に流していく。同じレンジを流しているにもかかわらず、後からキャストした友人にヒット!
暫くして先行で流していた私にもヒット!ダブルヒットだ。ドラグがどんどん出される。今回はエステル0.25号で25cmまでのアジなら何とか持ちこたえられる設定だが、潮の流れに入られるとどうしようもない。
徐々に寄せて足元まで寄せてきた。しかし、怖いのはここから。足元がスリットになっているので、入られたら出すのは困難だ。スリットに入ろうとする瞬間にスプールを指で軽く押さえて止める。上手く交わして浮いてきた所を一気に抜き上げた。
やはり良いサイズのアジ。今季初のジグ単での釣果としては上出来なサイズであった。友人は既に抜き上げており、仲良くダブルヒットを達成した。
ナイトゲームに突入
ナイトゲームは常夜灯の明かりのあるエリアに移動して釣ってみる。常夜灯に加えてアジングライトも点灯させてさらに効果を増幅させてみる。
アジングライトを点灯してしばらくするとライトの明かりの元でギラリと光る魚が見える。やはりシーバスがうろうろし始めたようで、アジはシーバスのレンジの下を動いているように感じた。
ナイトゲームでもアジを手中
シーバスが多いタイミングではミノーを投げたりしてみたが見事に無視される。やはり一筋縄ではいかない(笑)。大人しくアジに狙いを定めてジグヘッドを0.6gに落としてレンジを探してみる。
何度かレンジを替えて探していくと15カウントでヒット!やはり見えているシーバスのレンジよりかなり下のようだ。同じレンジを通すとまたヒット。友人は0.4gのジグヘッドで流しているが、アタリが出ているものの掛けられないと焦っている。
そうこうしている間にそろそろシンデレラタイムとなり、来年の再会を祈念しつつお別れとした。彼はこの後、さらに南へランガンするようだ。初釣行は無事にアジの顔を拝むことができて、いいスタートを切ることができた。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>