Web『サカナト』の企画「私の好きなサカナたち」では、ライターたちが好きな水生生物を語ります。今回は桐田えこさんが金魚をテーマに執筆。金魚すくいでお馴染みの小赤から、品種改良で生まれた多種多様な金魚まで、愛らしいフォルムの金魚たちを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
らんちゅう
金魚の王様といわれるのがらんちゅうです。ぽてっとした身体でゆらゆらと尻尾を振りながら優雅に泳ぐ姿はまさに王様!
背びれを持たない丸みを帯びたフォルムが特徴的で、成長すると頭に「肉瘤(にくりゅう)」と呼ばれるコブが出てきます。品評会などでは、1匹数万円の価値がつくこともある大人気の金魚です。
ピンポンパール
ピンポンパールは、ピンポン玉のようにまんまるなフォルムが目を惹く、近年人気の高まっている金魚です。水族館で見たことがある!という方もいるのではないでしょうか?
身体が膨れているぶん、鱗が逆立っているような見た目が特徴的です。女性や子どもからの高い人気を誇るピンポンパールちゃん、実は飼育難易度はお高めなので飼う際はしっかり下調べしましょうね。
水泡眼
目元が風船みたいにぷっくり膨れた姿は、まるでエサをたんまり溜め込んだリスのよう。この金魚は水泡眼といいます。
この袋は実は目の角膜が膨れたもので、中身はリンパ液。決してエサは入っていませんが、一度潰れると元に戻らないので、飼う時は水槽内に尖ったものがないかよく確認しましょう。
泳ぐたびにふよふよと袋が揺れる姿がとっても愛らしいですね!
頂点眼
金魚すくいで和金とともに見られる品種に、出目金がいます。
頂点眼はその出目金が突然変異したことがきっかけで生まれた品種で、なんと、目が完全に上を向いています。
初めて見たら驚くこと間違いなし! 上から見るとずっと目が合うので、気づくころにはその強すぎる目力のトリコになってしまいます。
金魚の見た目の違いを楽しもう
この中にみなさんの気になる金魚はいましたか?
日本にはこのほかにもたくさんの金魚がいるので、ペットショップに行くことがあればぜひその見た目の違いにも注目して新しい家族を迎えてくださいね。
<桐田えこ/サカナトライター>