冬から春にかけて、伊良湖沖の好ターゲットとして人気が高いコウイカ。食味も良くどっしりと肉厚の身は、モチッとした歯応えと甘い身が特徴だ。特に2〜3月は産卵を意識した個体が集まるため、数型ともに狙いめとされている。12月13日にシーズン開幕間際の愛知県・南知多町片名漁港の第十一忠栄丸に乗り込んで、実際に今季のコウイカの傾向を探ってみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
船長オススメのエギとカラー
第十一忠栄丸の山下侑記船長が推奨するエギは以下の通り。
パタパタシリーズ(EZ‐Qシリーズ)蛍光色(イエロー、グリーン、ピンク)。モグモグサーチ(オレンジやパープル)など。パタパタエギは曇りの日や水深のあるポイントでは、目立つカラーが効果的とのこと。活性の高い時間帯はエサ巻きよりも手返しが良く、付属の足の波動が特に有効になることが多い印象とのこと。
また、エサ巻きのモグモグサーチを使用する場合は、キビナゴや鶏肉のササミを巻き付けて使用。エサの鮮度が重要で、特に渋い状況で効果を発揮する。頻繁に交換することを心がけよう。
まとめ
コウイカ釣りは初冬から始まり、1月中旬になれば最盛期を迎える。これからは風や気温、水温といった自然条件を見極めて、エギを使い分けてみよう。
また、船長や仲間との情報共有も重要。2月に入ると産卵を意識し始めるため、群れはより一層濃くなる。3月中旬には産卵控えた個体も出始めシーズン終了となる。
忠栄丸でのコウイカ釣りは、船長によるポイントの説明もアナウンスされ、分からないことがあれば親切、丁寧に教えてくれるので初心者でもしっかり楽しめる。
最後に注意点だが、取り込む際は墨に注意。コウイカはよく墨を吐くので、取り込みは船長にお願いしよう。船内で墨をまき散らしてしまったら早めに洗い流すこと。また隣の人や道具を墨で汚さないように、細心の注意を払いたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
忠栄丸
伊勢湾~伊良湖沖、大山沖の多彩な釣りを楽しませてくれる大型船。メバル、イサキ、タチウオ、ウタセ五目、コウイカ釣りならお任せ、冬はヒラメ釣りでも出船している。釣り人、釣具店スタッフにも好評のベテラン船長が舵を握ります。