穏やかに晴れた11月30日(土)、外房大原の春日丸を娘と訪れ、LTヒラメ釣りを楽しんだ。船長の操船で沖へ向かい、潮の濁りと苦戦する中でも、肉厚ヒラメや良型イナダが登場。親子で釣果を楽しみながらも、最後はリベンジを誓う熱い釣りの模様をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・大村 隆)
水谷さんに1kg超ヒラメ
その後もオケの中のイワシは一向に減らず、元気に泳ぎ回っている。船長は交互に横流しを繰り返しながら、ここぞと思うポイントを次々に探っていく。誰もが一心不乱に竿先を見つめ続けるが、依然ヒラメからのシグナルが届かない。
私もハリス、ステイトを短くしたり、竿先をゆっくりと上下させたり、誘いをかけてみるが変化はない。
沖上がりまで、1時間半残す時間となったころ、心なしか潮色がいくぶん澄んできたようだ。すると、左舷トモに座る水谷さん(足立区)の竿が曲がり、1kg超えの肉厚ヒラメが取り込まれた。
水谷さんは「ようやくきたアタリなので、何としてもモノにしたいとじっくり食わせたよ」と言いながら魚を掲げてくれた。
娘にナイスサイズ
右舷に戻ると、娘も湾曲した竿を抱え、懸命に巻き上げている。船長もタモを手にして飛んで来てくれ、「ゆっくり慎重に巻きなよぉ」と声援を送る。
やがてナイスサイズのヒラメがゆったりと姿を現わすと、あわてることなく竿を操作。魚の頭をタモへ向け、滑らすようにして見事にネットイン。ナイスサイズを掲げるとまたもやニッコリ。
今宮さんに肉厚ヒラメ
「私もあとに続かねば」と誘いをかけるが音沙汰なし。そのうち右舷ミヨシの川口市から来た今宮さんの長竿が見事な放物線を描く。カメラを手にして飛んで行くと、少し小ぶりだが肉厚ヒラメが取り込まれた。
「終盤になって、ようやく片目が開いたよ」と言いながら魚をカメラへ向けてくれた。
ふとトモへ目を向けると、娘が私の竿を抱え、大奮闘の真っ最中。竿の曲がり具合からすると、かなりの大物がヒットしたようだ。「無事に取り込んでくれ」と念じ、小躍りしながら釣り座へと戻る。
やがて姿を現したのは、ヒラメではなくなんとでっかいサメ。これにはガックリ。船長がタモ取りし、ハリを外してくれた。
やがて沖上がりを迎え、私だけがオデコになってしまった。船中の釣果は0.4~1.5kgのヒラメ0~1尾、ゲストはイナダ。
潮色戻れば期待十分
帰港後、船長に見通しを伺うと「濁りが入る前は順調に食っていたので、潮色さえ戻れば、また食い出すはず。それにベイトの回遊もボチボチ見られるようになってきたので期待は十分だよ。浅場のヒラメは引きも強く面白いから、ぜひ、また遊びに来てください」とのコメントに、リベンジを誓い帰路に就いた。
<週刊つりニュース関東版APC・大村 隆/TSURINEWS編>
春日丸
出船場所:大原港