9月6日、鹿児島県南さつま市の秋目漁港から、さち丸で沖磯へ夜釣りに出かけた。船長任せで中瀬に上がり、カゴ釣りとブッ込み仕掛けを用意してイサキやシブダイを狙うことに。今回はその釣行の模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)
52cmオオモンハタを手中
ふとブッ込みザオを見るとサオ先が激しく揺れている。リールを巻くと重たい。足元に来ると真下に潜ろうとするがイシダイザオの敵ではないので「トリャー」とぶり上げたのはオオモンハタで52cmあった。つけエはイカの短冊でハリのビッグヒットスーパー金太郎の20号は唇にしっかり掛かっていた。
クロヒラアジをキャッチ
下げ潮になるとイサキのアタリが途絶えた。ブッ込みザオにはウツボが掛かる程度で魚の気配がない。潮の流れは、たまに東にゆっくり流れたり、止まったりで安定しない。魚がいる層を探すためにカゴ釣りのウキ下を深くしていく。13mからつけエサが取られるようになった。
さらに15mにするとウキが立つと同時にアタリがきた。リールを巻くと重くはないが魚の泳ぐスピードが速い。手前に来ると左右に張りだした根に逃げ込もうとするが4号ザオの敵ではない。
ミチイトが根に触れて傷つかないようにサオを真っすぐ立ててリールをゴリ巻き。魚が海面でバシャバシャしている。ぶり上げてライトを照らすと見たことのない40cm級の魚。
ヒラアジのように見えるが縦縞があり、口の中の構造が複雑だ。スマホで検索するとクロヒラアジ。ここ笠沙海域を含め全国でも3か所にしかいない珍しい魚で美味とのこと。
気合いを入れて同じ釣り方で数を稼ぐ。午前5時、徐々に東の空が明るくなってきたのでサオをたたみ、磯についた撒きエサを洗い流した。
最終釣果
結果、オオモンハタ52cm、イサキ30cm前後5尾、クロヒラアジ35cm前後5尾、アラカブ1尾。自宅に帰ってからクロヒラアジを刺し身で食べたが、歯ごたえがよく大変おいしかった。
<週刊つりニュース西部版APC・新増初生/TSURINEWS編>