横浜の観光地として知られる山下公園や赤レンガ倉庫で、実は魚釣りが楽しめる。近年、クロダイをはじめとする魚影が濃くなり、特に「ヘチ釣り」で釣果を狙う釣り人が増えている。観光ついでにシンプルな道具で手軽に釣りが楽しめるのが魅力だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤田)
横浜の観光名所で魚釣り
横浜といえば、観光スポットが多く、ショッピングやグルメを楽しむ街として知られているが、実は魚釣りも楽しめることをご存じだろうか。近年、このエリアではクロダイの魚影が濃くなっており、それを狙う釣り人に注目されている。その釣り方の一つが「ヘチ釣り」だ。
ヘチ釣りは、防波堤や岸壁の縁に沿って仕掛けを落とし込むシンプルなスタイルで、初心者でも手軽に挑戦できる釣り方。クロダイ(チヌ)が主なターゲットで、糸の先に重りや餌をつけて垂直に仕掛けを落とすだけなので、投げ釣りを禁止している都会の釣り場との相性が良い。
横浜のような観光地でも自然と共存したアクティビティとして楽しめるのだ。
『I.D.A.WORKS』で道具を調達
10月3日、まずは、クロダイを狙うための釣具を揃えるべく、元町にある釣り具専門店『I.D.A.WORKS』に向かった。元町エリアは、歴史的な建物やおしゃれなカフェが立ち並ぶ人気の観光地でありながら、釣り具店もあるというユニークな場所だ。
おしゃれな街並みの中に溶け込むように、この店はヘチ釣りの道具を専門的に扱っている。 初心者でも手に取りやすいリーズナブルなタックルが揃い、スタッフも親切に道具の使い方や釣り場の情報を教えてくれるので、初めてのヘチ釣りにはぴったり。
今回は、リュックに収まる仕舞寸法の振り出し竿、タイコリール、ライン、エサ箱、アオイソメを購入し、総額4,220円で装備が揃った。
山下公園で釣り開始
『I.D.A.WORKS』から歩いて10分ほどで山下公園に到着。横浜のシンボルとも言えるこの公園は、ベイブリッジや横浜港を望む美しい景観が特徴で、観光地としても人気が高い場所だ。
投げ釣りは禁止されているが、仕掛けを落とし込むヘチ釣りはOK。
この日の満潮は夕方の17時20分頃。ヘチ釣りは満潮の前後2時間が釣りに適しているため、16時頃から釣行を開始した。
水深が浅めの山下公園では、初心者でもエサを落とし込みやすい。仕掛けは虫ヘッド1gにアオイソメをセットし、岸壁に沿ってエサを少しずつ落としていく。
すると、数回目のトライでメジナをキャッチ。小さいながらも、この釣り方で初めてのメジナを釣り上げることができた。
赤レンガ倉庫に移動
その後、赤レンガ倉庫へと移動。途中、雨が降ってきたが雨宿りをしながら様子を見て、再び釣りを再開した。
山下公園に比べると水深が深く、魚を探るのがやや難しい場所ではあるが、観光地としての景色を楽しみつつ釣りをするには絶好のスポットだ。アタリはあったものの、惜しくも針にかけられず、この日はここで納竿とした。
観光ついでに釣りを楽しんでみては?
山下公園や赤レンガ倉庫といった横浜の観光エリアで、実際に魚が釣れるというのは驚きだろう。都市の中で釣りを楽しむ新たな魅力として、観光ついでにヘチ釣りを楽しむのもおすすめだ。
観光と釣りを両立させ、都会的な景色の中で自然と触れ合う貴重な体験をぜひ試してほしい。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>