数年前まで春は休船することが多かった東京湾のタチウオ船だが、近年は周年好調で、ドラゴン級の大型が連日釣れている。タチウオはジギングやエサ釣り、テンヤ釣りなど多彩な釣法で楽しめ、調理のしやすさや抜群の食味も人気の理由。9月7日、荒川笹目橋のけやき丸からジギング釣りを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)
けやき丸に乗ってタチウオ釣り
この日集まったのは、「前回は夫婦で来ましたが、今回は一人で大物を狙いたいと思います」という杉山光春さん。「釣りはトラウトとアジしかやったことがないので、きょうは本命3尾を目標に頑張ります」という、初挑戦の阿部美緒さんとその友人の柏原隆志さん。
さらに、常連の金房秀紀さん、甘利伸一さん、外山浩二さん、船宿の釣りキチ中学生・長谷川航希さん(中2)と私の8人。
釣行開始
5時に集合し、長谷川友和船長の舵取りで5時半に河岸払い。曇天でナギの海を快適クルージングで、7時半に第二海堡沖のポイントに到着。
すでに40隻ほどが船団となり、ジギングや天ビン、テンヤで各々釣っている。
船長は魚探を見ながら入念な潮回りで船を止めると、「水深は51mです。ベイト反応が底から10mまでありますので、100~120g前後のジグで、底中心にやってみてください」のアナウンスでスタートフィッシング。
すると、杉山さんが1投目からヒット。それを見た私は、活性が高い群れと判断、シルエットがしっかりと出る130gの赤金を軽くキャスト。
着底したら、速めのワンピッチジャークでシャクり上げてくると、数回誘ったところでガツン。指4本級のレギュラーサイズを抜き上げて、そのあと3連続ヒット。
タチウオが入れ食い状態に
ここでピンクの130gジグを試すと、ガツンガツンと次つぎにアタリがきて6連続キャッチ。
ほぼ全員が朝の入れ食いを楽しみ、航希さんは「新調した竿を初めて使ってみましたが、感度や調子がよくて最高です」と大喜び。
甘利さんは「タチウオはゲストで釣れたことはありましたが、狙って釣ったのは初めてで、めちゃくちゃ嬉しいです」と笑いが止まらない様子。
一方、阿部さんは初ヒットした魚を巻き上げ途中でバラしてしまい悔しそう。