激安ECサイト「Temu」で2,000円台のスピニングリールを購入し、茨城県の霞ヶ浦水系で実際に使用してみた。狙いはアメリカナマズ。果たしてこのリールで釣りが楽しめるのか?この記事では、性能や使い心地はどうだったのか、国内メーカーとの比較も交えながらレビューする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤田)
目次
Temuとは
Temuは中国発の激安ECサイトで、低価格ながら幅広い商品を取り揃えている。釣具もその例外ではなく、ロッドやリールなどの品揃えが豊富だ。しかし、実釣で使えるレベルかどうかの情報はまだまだ不足しているのが現状だ。
スピニングリールを購入
情報が少ないなら自分で試してみようということで、今回はTemuで2000番のスピニングリール(ノーマルギア)を購入してみた。
選んだ理由は完全に見た目。カラフルな色合いで塗装されていて、カッコよく見えたからだ。なんというか、ガンダムにこんなカラーリングのモビルスーツが出てきたような……。ヤクト・ドーガ、もしくはカラミティガンダムに見えたかで世代が分かれる気がする。
価格は税込2,202円。驚くほどの安さだ。
実際に届いた商品を開けてみた
簡易包装で、他の商品と一緒に1週間ほどで到着。箱は少しへこんでいたが、中身は無事だった。
手に取った瞬間、ずしりとした重みを感じたので、計りを使って測ってみたところ、その重さは約230g。国内メーカーの同型スピニングリールと比較するとやや重い。
巻き心地は価格相応といったところで、特にゴリ感はなし。スプールはやや深溝で、2000番のリールとしては太めの2号ナイロンラインを多く巻けそうだ。
ドラグについては、まだ実際の魚とのやり取りをしてみないと正確な判断は難しいが、セッティングがややシビアな印象を受けた。
いざナマズ釣りへ!
Temuで購入したリールを持参して、茨城県土浦市に流れる霞ヶ浦水系の桜川で実釣してみた。こちらの釣り場は、JR常磐線土浦駅から徒歩5分でアクセスも良好。今回は夜釣りでアメリカナマズを狙い、ぶっ込み釣りに挑戦した。
タックル
ロッド:Temuのグラス製パックロッド
リール:Temuの2000番台リール
ライン:SUNLINE クインスター ナイロンライン2号
仕掛け:2号ナス型オモリ+フロロハリス2号直結
針:VANFOOK SP-41 #2(バーブレス)
エサ:マルキユー キャットフィッシュベイト
釣り開始
エサを付けた仕掛けを遠投して待っていると、穂先に微かな反応があった。
アメリカナマズはまずヒゲで仕掛けに触れ、様子をうかがう習性がある。竿が大きく引っ張られるのを待ち、合わせたものの、仕掛けを回収するとエサがなくなっていた。
48cmのアメリカナマズをキャッチ
同じ場所に再びエサを投げ入れると、穂先に反応があり、竿が大きく引っ張られたタイミングで合わせると、ヒット。
このときにドラグが勢いよく出ていった。かなりの大物がかかっているように感じられる。ちなみに強い引きに応じてドラグが作動する感じは、昔の国産メーカーのリールに近い印象だった。
意外だったのは、その剛性感で、軽量モデルのリールで感じるようなボディのたわみは全くなく、なかなか良い感じだった。パワーのあるファイトを楽しみながら魚を寄せ、無事アメリカナマズをランディング。
サイズを測ってみると48cmだった。
最終釣果
48cmを筆頭に、30〜40cmクラスのアメリカナマズを8本キャッチ。何かトラブルがあった場合に備えてステラ2000番も持参していたが、出番は全くなかった。
Temuのリールを使ってみた感想
重量があるが、その分剛性が高く、パワーファイトには適している印象を受けた。繊細な釣りには不向きだが、ぶっ込み釣りやエサ釣りには十分使える。
ドラグ性能も2,000円台の価格を考えれば及第点。国内メーカーの2000番台リールに比べ、太い糸も巻ける深溝スプールの良さを再認識できるという意外な発見もあった。
個性を求めるならTemuのリールはアリ!
2,000円台のリールは国内メーカーでも手に入るが、Temuを選ぶ理由として挙げられるのは、その奇抜なカラーリングだろう。国内メーカーのリールは控えめなデザインが多い中、Temuのリールは遊び心にあふれている。
釣具に個性を求めるなら、Temuのリールは一つの選択肢になるかもしれない。予想以上に楽しい釣りができたので、今後もこのリールを使って他の釣りを楽しんでみたいと思う。
現在Temuでは、新規ユーザー向けに15,000円分のクーポンセットを配布している。もし興味があるならば、ぜひクーポンを使って買い物をしてみよう。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>