11月下旬から好スタートを切った愛知県・師崎港発の船カサゴ。寒さが本格化してきた現在、ぜひとも狙いたくなるターゲットだ。今シーズンの状況調査も兼ねて12月16日、まとばや丸にて旬のカサゴ狙いで乗船した。
潮緩みラッシュ再開!
午前11時30分ごろ、「やっと流れが緩くなってきました。朝、調子が良かった伊良湖水道のど真ん中の朝日礁へ移動します。」とのアナウンスが入った。
10分弱で朝日礁に到着。
再開1投目にいきなりサオが絞られ、いい引きで重みが心地いい。26cmの大物で、このサイズが釣れると冬が来たなと感じる。
私の両隣も良型をゲット。次投、次々投と23cm前後の良型が連続でヒットし、釣れる雰囲気が満ちていた。
オマツリ回避を意識しながら仕掛けをハワせ、イトフケを取り始めた瞬間ゴゴーンと大きなアタリ。ググン、ググンと強い引きの末、取り込んだのは24cmのメバル。
船中では、カサゴを上げる電動リールがジージーとにぎやかに音を出している。
残り1時間半ぐらいでここに戻ったので、時間との戦いとなる。ポイントが外れると船は時間を惜しむように潮上へ定位。「どうぞ」との合図を逃さないように投入する。
オマツリや根掛かりなどで思うようにはいかないが、1流しで2匹釣ることを目標に素早い手返しを重視する。
トータルで30匹を超えて、残り時間30分。「あわよくば40匹までいきたいが、厳しいかな」とぜいたくなことが浮かんだ。
その後も1流し必釣でほぼ空振りなく釣れるなか、よく追い込んだが沖上がり5分前のオマツリで終了。
最終釣果は?
最初と最後が爆釣で、途中は沈黙と明暗が別れる日だったが大満足の釣行。
私の釣果はカサゴ15~26cm33匹、イネゴチ38cm1匹、メバル24cm1匹、ベラ22cm1匹だった。
当日は浅場での釣りだったが、船長によると今年は総じて気温が高いため、まだ水温も例年に比べて高いとのこと。
もう一段冷え込んで深場にカサゴが落ちていくと、最盛期のカサゴ釣りが楽しめるだろう。
今シーズンも魚影は濃いので期待できる。天気とよく相談し、沖に出られる波の穏やかな日を選んで釣行すると、好釣果に恵まれる可能性も高くなる。合わせて、小潮など緩い潮回りなら最高だ。
これから指先の感覚がなくなるぐらい寒くなるので、防寒対策を万全にして楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・鬼頭佳嗣 /TSURINEWS編>
まとばや丸