少し遅れ気味の印象を受けていた秋冬のコノシロパターンは12月も後半に差し掛かろうかという頃になりようやくSNSを賑わせて始めていた。地元の静岡県三保サーフからワラサ・ブリ・シーバスなどの釣果が連日のように出ているようで、行くなら今でしょ!というわけで12月22日にサーフでの泳がせ釣りにチャレンジしてみた。
サーフの新釣法?!コノシロ泳がせ釣りで74cmシーバス【三保海岸】
再びコノシロを引っ掛けに
追釣を狙い再びコノシロを狙うがコノシロの群れが抜けたようなので同行者と小休憩。
先に再開した同行者がしばらくして再びコノシロを引っ掛けたのでこちらも再開。表層の早巻きですぐにコツンと反応。すかさずフォールを入れリフト&フォールを繰り返そうとするとフォールで引っ掛かった。しかし竿に伝わる重みや抵抗がコノシロとは違う気がする。
コノシロ無しでもシーバス!?
重すぎる。疑問を感じた瞬間、私の正面でエラ洗いが起き慌ててファイト開始。
たまたまシーバスにスレ掛かりしたのだろうか?スレにしては大人しい引きだ。ランディングしたシーバスをみてビックリ!なんとフックはしっかりと口元に掛かっていた!
夜間とはいえ当日は満月でかなり明るく、早巻きでキラキラする錘やフックにシーバスがリアクションバイトしたのかもしれない。もちろんたまたま口元にスレ掛かりした可能性は否めないが、期待を込めて私は錘にバイトしたと考えることに。
再現性は低いが、こういうこともあるから釣りは面白い!サイズは70㎝有るか無いかだがとても綺麗な個体だ。
高切れが連発
朝マヅメを前に充分な釣果が出てしまったということもあり集中が切れてしまった。その頃から高切れも頻発し、ますます釣りがはかどらない。
今回はショアジギングタックルをそのまま流用したが、どうやらコノシロを泳がせている間にメインラインのPEが海底と擦れ弱っているようだ。遊動天秤での泳がせ釣りでの欠点が露呈した。
固定天秤ならコノシロの泳ぐ範囲が限定されてしまうがメインラインのPEが海底と擦れるのはある程度回避できるだろう。また遠投磯竿のような長尺の竿ならより回避できるはずだ。
釣果と今後の課題
今回の課題点は、遊動天秤ではコノシロが引っ掛けやすく、よりナチュラルに泳がせられるがメインラインがダメージを受けやすいという点。
一方、固定天秤ではハリスがある分コノシロが誘導天秤より引っ掛けにくく、コノシロの泳ぐ範囲が限定されてしまうがメインラインはダメージを受けにくい。
ちなみに肝心の朝マヅメは我々の前にコノシロが群れなかったため釣果をあげる事ができなかった。餌がないと始まらない泳がせ釣りの欠点だろう。
今回のシーバスは74㎝と68㎝であった。
サーフ泳がせ釣りの今後
この釣りは手探りでやっているので発展途上だ。もしかすると私の勉強不足なだけで完成された型のある釣法かもしれない。
当日は青物の回遊はなく、周囲も含めてシーバスのみであったが前日には同行者が固定天秤の仕掛けで75㎝のワラサと90㎝のシーバスを釣っている。
2日間の釣果を周囲と比べると明らかにルアーフィッシングよりも良い釣果を出すことが出来た。また固定・誘導天秤どちらでも釣果をあげる事ができている。
仕掛けなどにもまだまだ改良の余地があるので、今後に期待してほしい。
<永井航/TSURINEWS・WEBライター>
静岡県:三保