少し遅れ気味の印象を受けていた秋冬のコノシロパターンは12月も後半に差し掛かろうかという頃になりようやくSNSを賑わせて始めていた。地元の静岡県三保サーフからワラサ・ブリ・シーバスなどの釣果が連日のように出ているようで、行くなら今でしょ!というわけで12月22日にサーフでの泳がせ釣りにチャレンジしてみた。
新釣法?!コノシロ泳がせ釣り
事前にチェックしていた釣果はジグを使ったショアジギングやミノーなどのルアー釣りがメイン。
しかし、今回はルアーを使わない純粋とも言える泳がせ釣りで挑戦してみた。ネット検索をしても理想とする釣法や仕掛けは出てこなかったため同行者の友人と仕掛けを考えてみた。
具体的な釣り方は?
サーフでの泳がせ釣りだが色々と問題もある。
まずは、弱りやすいコノシロをサビキで釣り、それを泳がせ仕掛けに掛けてからの再投入は難しいという点。さらに、60〜70m以上は投げ込みたいがコノシロ掛けてその距離を投げれるタックルを持ち合わせていないということも。
そこで考えたのは、コノシロを引っ掛けてそのまま泳がせるという釣り方。
あえてルアーを使わないというコンセプトのため、ジグなどで引っ掛けて泳がせるのではなく、遊動天秤を使用した仕掛けを採用。引っ掛けたコノシロを出来る限りストレスなく泳がせられるようにした。
まずはコノシロの有無から確認
3連休の日の釣行というのもあり場所確保のため午前1:30頃には三保サーフへエントリー。
当日のタックルは、ショアスパルタンスタンダード96H、ヴァデル3500H、PE2号に30ポンドのリーダーを2m。
今回はルアーは使わないため、活きエサとなるコノシロを引っ掛けなければ始まらない。存在の確認も含め、準備を済ませるなり暗い海に向かってひたすらキャストを開始。
10分程探っていると群れが回ってきたのか、ゴツゴツとコノシロが当たり出したためリフト&フォールでコノシロを引っ掛ける。コノシロはリフト&フォールの他にも早巻きやなど早いテンポで動かすことで引っ掛けやすい。
コノシロを引っ掛けた後は錘を着底させ、コノシロを自由に泳がせてみた。ここで注意すべきは、コノシロの針外れや弱ってしまう事。定期的にテンションを掛け、様子を探るとってみた。もちろん周囲にはルアーマンなど他の釣り人も多いので絡ませないように注意した。
何かがコノシロに食いついた!
午前2:50頃、緩めていたドラグから糸が走りだした。何かが餌のコノシロを咥えているのは明らかだ。糸の出る速度から最初は青物かと思ったがすぐに止まり、横にゆっくり移動し始めた。
もっとコノシロをしっかりと飲み込ませたかったが、隣のルアーマンと絡む可能性があったのでドラグを調整しアワセを入れる。この瞬間が泳がせ釣りの醍醐味だ。
アワセを入れると竿からしっかりとした重量感が!
よし、のった!
70cmオーバーのシーバス!
たまにくる急な突っ込みやエラ洗いなどに注意を払いつつやり取り。
そして、波に乗せて慎重にランディング。
ライトで照らすと70㎝は確実の良型シーバスだ!
コノシロパターンで釣れる魚は決まってサイズが良くランカーサイズも珍しくない。
それらと比べるとやや小振りだが充分なサイズだろう。
それ以上にこの釣法で釣れたという事実が嬉しい。