常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足

常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足

水温がキスの適水温に近くなったため、5月11日に常滑りんくう釣り護岸に釣行した。当日は数は出なかったものの良型の本命をキャッチでき、多彩なゲストも顔を出した。

愛知県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

アバター画像 TSURINEWS編集部

海釣り 投釣り

キスシーズン開始の目安は水温17度

「キスは八十八夜から」と釣り人の間で言われてきた。今年は5月1日がそうだった。5日は立夏。外気温が上昇し、同時に海水も温められる。魚にはそれぞれ活動に適した水温がある。これを目安に釣行をスタートしたり、終えたりする。
魚は変温動物で、摂食行動は水温によって変わる。例えば渓流魚の活動適水温は4~12度。シマアジは18度で活発に捕食するが、15度で摂食が低下し、12度で停止するといわれる。キスは17度を超えると捕食活動を始めるという。

春先から常滑周辺の表面水温を注視してきた。投げ釣りマンにとってキス釣りのあの軽快なアタリが待ち遠しい。5月8日の水温が待望の17度に近くなった。早速潮を調べて11日のりんくう常滑釣行を決めた。同行は一宮市の小島ファミリー4人、牧野ファミリー3人、名古屋市の横江ファミリー2人に津田さん、武田さん、清須市の石黒さん、駒ケ根市の小松原さんだ。

常滑りんくう釣り護岸へキス釣り

旧暦4月4日の中潮、満潮6時59分、干潮13時57分(名古屋港)。投げ釣りにはまずまずの潮回り。日の出は4時52分。集合時間は家族のことを考えて9時半とした。この時期は早朝より海水温の上昇する昼間の方がキスの活性は高い。風は少しあるが、最低気温14度、最高気温25度と快適だった。

りんくう常滑釣り護岸は、足元から沖へ6mほど護岸の基礎となる石が入っている。このため、投げ釣りの場合は10m手前まで仕掛けがきたらリールを早く巻いて浮かせて取り込むのがコツ。そうしないと捨て石に仕掛けが絡まり取れなくなる。カサゴやメバルなどの根魚を狙うなら捨て石の間を丹念に探るといい。

護岸は海沿いに手すりが設けてあるが、新舞子のような救命浮環はない。所々に昇降用の簡易ステップがある。安全のためにライフジャケットは着用したい。

常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足捨て石周りでは根魚も狙える(提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

良型キスが顔見え

早朝から釣っていた小4の横江隆之介さんは19cmの良型キス2匹を釣っていた。ブラクリ仕掛けで根魚を狙っている小島家族と牧野家族は、足元からメバルや良型のキューセンを上げる。遠投の小松原さんは20cmのキスを掛けた。ポイントは80m前後という。今日が投げ釣りデビュー2日目の石黒さんはメゴチだ。

常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足良型キスが登場(提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

昨秋からりんくう護岸は魚が釣れず不調が続いていた。カレイやハゼ、キスが姿を見せず、「今秋のカレイやキスはどこへ行ったのだろう」というのが釣り人のあいさつとなった。今回の釣果を見る限り例年通り魚が接岸している。水温が上昇する今後に期待が膨らむ。

このポイントは一般的に20~60mと近場でよく釣れる。短いサオのチョイ投げで良型のキスやハゼ、カレイ、マゴチが子供たちにヒットするが、取り込みを考えればサオの長さは3m欲しい。魚種の豊富さも強みだろう。

常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足今年は例年通り期待できそう(提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

最終釣果

この日の全釣果はキス7匹(20cm前後と型ぞろい)を筆頭にキューセン20cm、メバル、カサゴ、クジメ、メゴチ、ハゼと多彩だった。

釣りのコツは2つ。新鮮なエサと新しい仕掛け。食わなくなったと思ったら、仕掛けを替える、エサを新しく付け替えるのがベター。投げ方は安全で真っすぐに飛ぶオーバヘッド投法がベスト。横から投げる人を見かけるが、仕掛けが右や左へ飛んで隣の人とオマツリのもととなる。

風が強くなり午後2時すぎに納竿した。投げ釣りなら大潮の日を選んだ方がよく釣れる。また早朝より水温の上昇する10時すぎからがお勧めだ。

常滑りんくう釣り護岸での投げ釣りで本命キス7匹【愛知】20cm前後と型にも満足キュウセンもヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

<週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
常滑りんくう釣り護岸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。