ビッグヒット到来
私が墨まみれなのは構わないが、船内が墨だらけはまずい。新しいアジを投入した後、船内の清掃を開始したがすぐにアタリがあった。竿を持つと伝わってくる重みがズッシリとしているが、筆者は船内の掃除に思考を持ってかれて、アジの大きさがどれぐらいだったか覚えがなく焦りを感じた。伝わってくる重みが明らかに2キロを軽く超えているからだ。
時間をかけると普通のサイズのアジなら完食されてしまう恐れがある。すぐにヤエンを入れればいいのだが、なぜかここで筆者は寄せることを選択した。しかも、座ったままなので寄せの動作がやりづらい。立てばいいのだが、筆者はバランス感覚が悪いので揺れる船で立って竿を操作するのは難しい。
想定3kg超えをバラし
ぎこちない寄せのせいなのか、やたらアオリが走ってしまいしっかり寄せらない。時間の猶予がなさそうなのでヤエンを投入して、引き続き寄せを繰り返したがいきなりフッと軽くなってしまった。仕掛けを回収すると戻ってきたのは、尻尾だけのアジだった。無念の完食バラしをしてしまった。ひょっとすると3kgをオーバーしていたかもしれない。
当たるも連続バラし
次のアジを投入するとまたすぐアタリ、ヤエン師にとっては楽園な状況だ。先ほどに比べると軽いが、なかなかの重みで今度はヤエンをすぐに投入することにした。
ヤエンが到達するとアオリが嫌がって走る。ラインを送ると止まらず走り続けたので向こうアワセで掛かったようだ。
何度かジェット噴射があった後、急に軽くなってしまった。仕掛けを回収すると、アオリの粘液みたいな物が付いている状況だ。身切れを起こしたのかはわからないがバラしてしまった。
その後もアタリはあるのだが同じようなバラしを5回ぐらい繰り返し、いつもならやらないミスが続いてしまった。座ったままという不慣れな状況が原因なのか、スランプに陥ってバラしが続いてるのかわからないが、いつもなら確実に獲れる状況でのバラしは精神的ダメージが蓄積する。
最終釣果
やり方を変えて、ヤエン投入後もアオリが走ったらラインを繰り返し送るようにすると、その後はバラすことなくキャッチできた。超大型をバラしたことにより、なんだか不完全燃焼な気持ちだが結果は4杯の最高1.32kgだった。
ボートで移動し、アオリの群れを見つければ入れ食いならぬ入れアタリな状況になるので、ヤエン師の方は一度ボートヤエンに挑戦してみてはいかがだろうか。
<ナカイカ/TSURINEWSライター>