2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったか

2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったか

2023-2024年のメバリングが終わろうとしている。筆者は大阪湾沿岸で、そこそこの釣果を得ることができた。5月下旬に差し掛かり、海水温が上がってきてじょじょに釣れなくなってきたのは、メバルの適水温から考えて当然とも言える。ただ若干、終わり方に「唐突」の感がしないこともない。今シーズンのメバリングのマイ・メモリーを振り返りたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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「普通」のメバリングシーズン

今季のメバリングの総感は、「普通」といった感じだ。始まるのも終わるのも本当に少しだけ早かったが、ごく普通。この2年ほど、終盤に異様によく良型のメバルが釣れていたので、物足りない気がしたが、本来5月の終わりにこの魚はそこまで反応がよくない。一度釣られてリリースされた学習個体が増えるので、あまりアタらなくなってしまうのだ。

2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったか最終盤は小さめ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

2023年、最初にメバルを狙いで釣ったのが10月の後半。まだ水温が20℃弱なので、少し早めと言える。今(2024年5月20日)、水温が17℃近くになっているので、メバルにとっては暑い海でさすがにほぼ釣れなくなってきた。大阪湾奥は潮の流れもよくないので、ここから盛り返してくるとは思いにくい。

「よく釣れた時期」を取れば11月~4月という、本当にごく一般的なシーズンとなった。

サイズ、数ともに「平均的」

サイズは、最小はまあ10cm程度から、最大28cmまでと、これまた平均的。数については爆アタリした日は30尾を超えたが、これも別にメバリングではたまにあることなので、珍しい話ではない。

2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったか最大が28cm(提供:TSURINEWSライター井上海生)

毎回28cm級が10尾以上くれば記録的な大型シーズンだが、それは昨シーズンまでのことだった。バチに絡んでメバルが動いていたので、そもそもバチ抜けがあまりなかった今年はこんなものだ。

低活性の典型的パターンも

メバルは基本的に表層の魚だ。しかし活性が低いと、レンジが深くなり、小さなものしか食わなくなる。この「原則」も、再確認できたシーズンだった。

今季は特に露骨に活性が低い日があり、そんなときには表層から10カウント前後沈めたところでバイトをひねり出した。ここのところこの「低活性日の釣り方」を少し忘れかけていたので、個人的にしっくりくるパターンを、なんだか「再発見」できた気分だ。

収穫「春チヌパターン発見」

今季の最大の収穫は、春先のチヌのノッコミパターンである。3月下旬からメバリング中にチヌが猛襲してきた。タモを持参し忘れていたので獲れなかったという反省もある。産卵期のチヌが沖から沿岸にやってくるのが、春。メバリングの時期と重なるのだ。

2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったかノッコミのチヌ猛襲(提供:TSURINEWSライター井上海生)

途中から「ノッコミのチヌだ!」と察して、ギリギリ、パターン化にまでこぎつけることができた。春チヌのLT化、今後、いい形に持っていきたい。今季はほとんどメバルのワームにばかり食ってきたので、来季からはチヌがもっと好きなブラックバス用のワームや、プラグも絡めて釣りまくってやる。

来季の抱負

よくも悪くも平均的なシーズンで、メバリングを楽しむことができた。しかし、冒頭にも述べたが、どうも終わり方が「唐突」だった気はする。5月のはじめから、突然、妙に反応が悪くなった。

ただ、これはおそらく気象の影響が大きい。この5月、大阪はやたらと雨が降った。それも煮え切らない降り方で、水潮かどうかという状況、釣りに適さない週が続き、それが中潮など良い潮と絡んでしまった。実質、釣果が期待できない日が多かったのだ。だから自然と海から足が遠のいた。雨に邪魔されなければもう少し釣れたはずだ。

2023-24年シーズンの大阪湾メバリングを振り返る 型数ともに平均的だったかまだまだ釣れたはずだけど(提供:TSURINEWSライター井上海生)

来季までおよそ6か月の休止期間がある。次の冬の抱負は、まず、久しくやっていないカラーコンプリートだ。もう少し潮通しのいい海に出て、赤・白・黒メバルの三種を一日で手にしたい。それから、ノッコミ・チヌのLT化をもっと攻めた形で……と自分に課したい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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