購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?

先日、お気に入りのルアーをロストした。かなり実績のあるルアーだったのでがっくりきたが、幸い買い戻すことができる。2年にも及んで長いこと使ってきたルアーなので、古びたものでも姿形を忘れることはない。新品と中古とで、どのような違いが出てくるのか、せっかくなのでレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

ロストしたルアーを買い戻してみた

ドラグの設定を間違えて、魚に切られてしまったルアー。買い戻した。

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?買い戻したルアー(提供:TSURINEWSライター井上海生)

メバリングルアーで、よく釣れる。シーバスもチヌもメバルもアジも、これでよく釣った。

当たり前のことだが新品は美しい。精密検査してみたが、むろん悪いところもない。残念ながらロストしたルアーは手元にないので、同時期に購入したルアーと、スマホのカメラロールに残っている中古ルアーの姿から、違いを分析してみたい。

2年使ったルアーとの比較

ロストしたルアーは2年使っていた。全体にボロっちく、アイのゆがみ、ハリの炭化で、正直かなり古びていた。だが紛失することがなければ、当然あと1年は持ったはずだ。もったいないことをしたとはいえる。

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?最後に釣った魚(提供:TSURINEWSライター井上海生)

塗装も剥げている。何より気になっていたのが、蓄光性能だ。このルアー、チャートなのだが、最近ではUVライトを当ててもあまり蓄光しなくなっていた。アジの反応はほとんどこいつの蓄光性能によるものだったので、そこでは明らかに反応を悪くしていた。

ちなみに同時期に買ったルアーがこれだ。

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?同時期に買ったルアーの炭化(提供:TSURINEWSライター井上海生)

やはりハリの炭化が目立つ。サビも見られる。このルアー、一度ハリを交換しているのだが、このサマだ。しかしソルトで使う限りこれは避けられない。しかしこれでもしっかりハリ先は立っていて、直近でも釣っている。

アタリルアーはやはり持っておきたい

今回買い戻したルアーは、相当なアタリルアーだ。200以上の魚を釣ったのではないかと思う。はっきり言って隠しておきたいくらい釣れる。メバリングアングラーにはおすすめしたい。何よりこのD社のルアーというのは、ハリ先の性能がおそろしくいい。めっちゃくちゃ刺さる。実は以前、スリングの中で同社のルアーを裸で放置してしまい、おそろしくカバンの中に刺さりまくって、1時間程度のオペを要したほどだ。

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?めっちゃ刺さるD社のフック(提供:TSURINEWSライター井上海生)

アタリルアーは常備しておきたい。今回もこれと一緒に、カラーをかえてもう1個仕入れようかと思ったのだが、狙っていたものがなかったのであきらめた。

釣っている最中には、たぶんルアーのせいではなくても、「あのルアーがあったら」と自分のオキニルアーを想ってしまうものだ。夜釣りでは特にそうなのだが、チャートカラーで実績あるルアーは、釣っていて信用できるものがある。心細い気持ちを軽減してくれる。だから多投するし、結果的にそれが信頼につながるのだろうが。

もし自分がメバルルアーを作るとしたら、私なら確実にチャートカラーを3種は作る。蓄光しないルアーの心細さは、辛いものがある。

中古ルアーの味もなかなか

個人的な話だが、筆者はルアーは紫色を好む。なかなかワームではバリエーションがないのが寂しいものだが、I社などは結構ちくいちのプラグに採用しているので、ついつい買ってしまう。多投するせいでかなり傷ついているが、その味もいい。

購入したての新品ルアーと2年間使用したルアーを比較してみた 蓄光性能が大幅ダウン?傷ついたルアーもよい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ロストするまで、ズタズタになるまで使い込みたい。実は、こんな話もある。魚は少しボロいルアーの方が、弱った魚に見えて追いかけてくるというのだ。メタルジグでは実際にそのような「ダメージカラー」があるらしい。中古のルアーだからといってボロった時点で買い替えるのではなく、ハリだけ換装しながら、いずれくる別れのときを惜しみたいものだ。

<井上海生/TSURINEWSライター>