河川や用水路を舞台に、日中にナマズを狙うデーナマゲーム。羽モノやジッター系のプラグを使ったトップウォータの釣りがエキサイティングで身近な場所でも楽しめるが、場所によってはプレッシャーも高く、ポイントの見極めやルアーの選択を的確に行う必要がある。今回、釣果アップの秘訣について、ナマズ用ルアーでお馴染みのVivaの廣常治樹さんによる実釣を通し紹介していく。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井貴文)
中規模河川で「デーナマゲーム」
フィールドを訪れたのは5月の上旬。舞台は兵庫県内の田園地帯にある中小規模の天然河川や用水路。ちょうどスポーニングを控えたナマズたちが、小さな水路などにも進出し始める時期だ。
まずエントリーしたのは、河川敷に沿って草が生えところどころにアシが群生している典型的な中規模河川。
大どんぐりマウス鯰SP
ファーストアプローチでは、廣常さんはVivaのナマズルアーの中で最もアピール力の強い大どんぐりマウス鯰SP(スペシャル)を選択。
クローラータイプのこのルアーは、ボディに備えたウィングで激しく水をかき、大きな音と波動でナマズを寄せる。広範囲にアピールが届くこの手のルアーは、オープンエリアや水音の激しい堰堤下などで魚の反応を見るチェックベイトとして有用だ。
これを用いて堰堤下の深み、護岸の影などをテンポよく歩きながら探っていった。
ワンド状の流れ込みを狙う
歩みを進めたところで、水路が流れ込む小さなワンドに到達。ナマズが身を隠せるアシの群生もある。
でんぐりガエル鯰SP
ここで、廣常さんは大どんぐりマウス鯰SPをまず通したあと、ルアーをでんぐりガエル鯰SP(スペシャル)に変更。
先のルアーに比べ、アピールを抑えたジッター系のこのルアーは、あごの下のカップでポコポコとバブル音を発し、腹部に装備したコロラドブレードが波動とナマズが好む金属音を発する。
小場所ではナマズもプレッシャーを受けやすい。そこで先手を打ち、相手がルアーを見切る前にアプローチ法を変えてやることが有効だ。
さらに、廣常さんはシェイキングを加えながら少しずつリーリングして誘ってく。捕食領域が狭い小場所では、短いリトリーブ距離のなかで密に誘いを入れてやると効果的だ。