マダイ狙いの人にとって、一年でもっとも大型との出会いが高まるシーズンがやってきた。そう、乗っ込みの時期である。東京湾では、久里浜~剣崎沖、富浦沖にかけてのエリアがメインポイントで、やる気のあるマダイを浮かせて釣るスタイルが定着している。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
ラストの作戦変更が奏功
ここで、私は作戦変更。反応は出てきても船長の指示ダナ18mではエサ取りにもやられなかったので、まずは18mのタナでやや多めにまきエサを振り、ビシの位置をさらに5m上げて1分。
ハリスがナジんだころ合いを見て、まきエサが落ちるスピードをイメージしながら、付けエサをゆっくりと時間をかけて落とし込んでいく。
すると、15mまで来たところで、竿先がひったくられるように消し込まれた。ようやく訪れたアタリ。浅場でのヒットだけにトルクがある。
竿の弾力でいなしながらタモ取りしてもらったのは、後検1.5kgのオス。「食い気のある魚は上にいるはず……」という仮定からの作戦変更が、奏功した結果となった。
この1尾を最後に沖上がり。船中釣果は1~1.5kg0~3尾、船中6尾だった。
今後の展望を瀧本船長に聞くと「きょうは反応があっても浮いてこないし、エサ取りの活性も低く難しい一日でしたね。けっして簡単ではないですが、指示ダナよりビシを下げないというルールを守ってもらい、付けエサのチェックや定期的なまきエサの打ち返しという基本動作を守れば、誰にでもチャンスはあります。分からないことはレクチャーしますので、ぜひ、狙いに来てください」
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>
一之瀬丸
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