桜の開花が始まり、待ちに待った春本番が到来した。冬眠状態から目覚めたヘラが体力の回復を目的に荒食いし、春のビッグイベントの巣離れ~乗っ込みへと突入。この季節になると、普段は目に入らない小川などでも大型ベラやコイが産卵を目的にソ上する光景をよく見かける。今回紹介する埼玉県東松山市にある明善谷沼は、春になると定期的に放流されている新ベラに交じり、地ベラ化した肉厚ベラが強烈に竿を絞り込む。
(アイキャッチ画像提供:マルキユーフィールドスタッフ山野正義)
釣り方とエサ
これからの時季は大型の釣れる確率が高くなるので、普段から使用している仕掛けよりも宙・底釣りともに若干、太めを使用したほうが安心。
道糸は1~1.25号、ハリスは0.5~0.6号を使う。この釣り場は尺前後のマブナや半ベラが多く、宙釣りのほうがヘラの釣れる確率が高くなる。
宙釣り
これからの季節は両ダンゴでも釣れるようになるが、確実に釣果を上げることを考えるとバラケにウドン系を食わせに使用したセット釣りがお勧め。セットのハリスは上8~10cm下40~55cm、ハリは上がバラサまたはセッサ5~7号、下はリグル3~5号を使う。ウキは足長の場合はボディ4~6cmで、パイプかPCムクトップが使いやすい。
バラケは、粒戦100㏄+とろスイミー50㏄を水150㏄に浸す。それからヤグラやセットアップ、ふぶきなどで調整する。食わせは感嘆の場合、粉10㏄に対し水11~12㏄で作る(計量カップの中で100回くらい練り込む)。
底釣り
上ハリスは30~35cm下40~45cm。ハリはセッサまたはバラサ4~6号。ウキはボディ8~11cmで全長30~35cm前後。トップはパイプがいい。
エサはマッシュが多めに入った両グルテンのほうが、若干だがヘラの釣れる確率が高いようだ。配合例を挙げると、1対1粉末マッシュ40㏄+アルファ21 を60㏄+水100㏄で作る。エサ持ちが悪い時は、アルファ21の比率を多くする。
底釣りはアタリの選別が重要。ズルッやモゾッと入るアタリはマブナや半ベラが多い。戻し後にツンと1目盛前後明確に入るアタリを取ると、本命が釣れる確率が高い。
<週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>
明善谷沼
入釣料:¥500(前売り)、現場は¥1000。別に駐車場利用料¥200を駐車場の缶に。