丹後の青物ジギングの調子がよい。昨年秋のシーズンインから10kgを超えるような巨ブリが続出、中には16kgというギガサイズまでも。こんなシーズンは滅多とないので、10kg超を求めて予約をするが、ことごとく悪天候で挑戦すらできなかった。年が明けるとブリの食いがいったん止まり、再び釣れ出すのは3月中旬からというのが例年のパターン。それを期待して3月16日に西舞鶴のポセイドンさんを予約して、やっとチャレンジできた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田中耕二)
アプローチを変える
食いそうなのに食わせられない自分がもどかしい。スピニングタックルから少しライトなPE1.5号リーダー8号のベイトタックルに持ち替える。
ジグをアカ金からシルバーのダブルエンドグロー200gに換装し前後にツインフックをセットした。使い慣れているスロージギングのセッティングでアプローチ。これで釣れたらスピニングが苦手ってことで……。
時合い投入で80cmの本命手中
75mのボトムにジグが着底した瞬間に「底から15mまで感度入った」とアナウンス。それまでも多少浮いた感度は入っていたが、なぜか「これは食う」と根拠ない自信をもって早目のワンピッチからのロングジャーク。
するとフォールするラインがビタ止まり。食った!食わした!!ラインを巻いてフッキングを送るとロッドが曲がる。ドラグ音を響かせるような走りはないが、ゴンゴンと首を振って抵抗する。
振り幅の大きさや重さからブリだと思い慎重にファイト。浮いてきたのは、意に反して小さくて80cmジャスト。良く肥えていていたので、ワイズの割には重々しい引きだった。魚を〆てバケツに放り込み血抜きしたままジグを放り込む。
感度はまだあるので連発するはずと着底を待っているとミヨシでヒット。続いて左舷でもヒットしたようで、ついに祭りに突入した。
同じパターンで連発
ジグが着底し15mを早巻きしてロングジャークを入れるとフォールでヒット。先と同じパターンで食ってきた。フッキングを決めて巻こうとするがスプールが滑って巻けない。
ドラグ音を響かせて突進する魚は、スピードはないが重い。間違いなくサイズアップだと慎重にファイト。
スプールを押さえるとブレイクする可能性があるので、ロッドを曲げてガイド抵抗を増してファイトする。リアフックが口にフロントが背中にフッキングしていて時間が掛かってしまったが、無事キャッチ。
ベイトのマイワシ2匹を咥えたままの食いしん坊なブリだった。
お腹もボテボテに膨れていたが、自宅計測8.8kgでマイワシ2匹を含んでも、狙いの10kgには遠く及ばなかった。
まだまだ期待大
時合いは一瞬だった。船中5本が同時ヒットしたこともありオマツリになったりしてポイントに着け直した時には平穏無事な雰囲気に。鳥も落ち着いてしまった。それでも1本を求めて全員が最後までしゃくったが16時にストップフィっシング。
丹後は、春のジギングシーズン真っ只中。5月いっぱいまで楽しめるだろう。例年、気温の上昇と共に痩せていくが、ベイトが豊富な今シーズンは太ったブリが期待できるかもしれない。
<田中耕二/TSURINEWSライター>