昨今、アジングはブームを極め、各メーカーから多種多様のワームが発売されています。しかし、どれを選べば良いか検討も付かず、全て釣れそうな雰囲気ムンムンのワーム達を目の前にし、「大人買いしたいけど、買えない……。」と残念な気持ちでいっぱいで店頭に立ち尽くす筆者。そこで今回は、沢山持ち込みたい気持ちにブレーキをかけ、ワームの種類とサイズを縛り、カラーも5色に厳選した実験釣行の様子をご紹介致します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
第二のフィールド小屋河内港へ移動
ここも川の流れ込みがあり、プランクトンが溜まってると予想されるフィールドです。早速、沈み瀬の見える有望なポイントへ入ります。
ひったくる様なアタリが
水質的には、沈み瀬がハッキリ見える為、透明度が高いといった印象ですが、ワームカラーは「うーぱーるーぱー」を継続して使用することにしました。
着水してカウント5で糸ふけをとり、サビいていくアクションでアプローチして行きます。トレースするコースは、「沖から流れつくプランクトン」をイメージして、沈み瀬より少し沖に投入し、沈み瀬の付近を通過し、堤防壁に溜まる状態を演出してみます。
すると…いきなり強烈なアタリが!トルクフルかつ叩く様な走りです。「ここでもメバリング成立か?!」と期待しましたが……浮いて来たのは「カサゴ」です。
サイズが可愛いので海へ優しくリリースします。
その後はカサゴの猛攻
このフィールドでは、カサゴが好活性の様です。中には「うーぱーるーぱー」のカラーに、飛びついて来る強烈な当たりもありました。
まさに、一投に一匹が果てしなく続く様な気配。産卵前の荒食いなのか、良型のお腹は大きく産卵間近なものも。
「釣れる」のは嬉しいのですが、「カサゴ」は成長の遅い魚種ですので、大切にしたい事もあり、このポイントを離れることにします。
街灯は無いも有望なポイント
潮通しが良いポイント程、アジングにはもってこいのフィールドと判断。しかし、街灯がありません。街灯を基準にナイトゲームを構成しがちな筆者ですが、隣接する施設の灯が程よく延び海面には少しベイトの雰囲気があります。
川の流れ込みと、沖の水道へ引かれて行く潮が合わさった流れが、沖堤防へ当たり、手前で緩むポイントを発見。ここで竿を出すことにします。
引かれ潮の沖から、緩むポイントまでのコースを、カウントでレンジを変えながらトレースしていく作戦でアプローチしていきます。
使用するカラーは、筆者の鉄板「ふよう」です。カウント10で思い描いたコースをトレースしていくと、激しいアタリが……ヒットです!
もの凄い速度で走ります。しかし、ドラグセッティングが甘かった様で、ジグヘッドとリーダーの結び目でブレーク……。残念ながら、相手の姿を見ることはできませんでした。
その後、反応も無くなり、魚の気配も消え、深夜となりましたので、ここで無念の納竿としました。
釣行を振り返って
今回の釣行では、ワームの形状が効いたのか、周囲のアングラーの激渋な状況とは相反して、メバルとカサゴが好調でした。ワームサイズがどハマりし、マッチ・ザ・ベイトだったと振り返ってみて確信できます。
しかし、本命のアジに出会えてないことは、ボウズと言えるので、アジングとしては課題が残りました。
更に、アピール力の調整として、同じ形状のワームでサイズが異なる物を持ち込み、バリエーションを増やせば、釣果を伸ばす引き出しになると感じた釣行でした。
皆さんのご参考になれば幸いです。
<松永一幸/TSURINEWSライター>