「 グレは潮を釣れ!」この言葉にも現れている通り、グレ釣りをする上で「潮」というのは切っても切り離せないものです。潮をすばやく見極め、戦略を練ることで時合を逃さず好釣果に恵まれます。釣りの奥深さがより分かり、さらに熱中してしまうことでしょう。今回はよくある潮の特徴を解説し、潮の種類毎にオススメの釣り方や仕掛けを解説していきましょう。
海中の動きをイメージしよう!
潮を把握するのは釣行回数を重ねていかないと難しいとおもいます。より早く慣れる為には、どの方向に流れているか、そして仕掛けとまきエサの海中の動きをイメージする事がオススメです。
基本的に道糸はウキやハリスより潮上に置くことをオススメします。理想は、ハリから竿先までのラインが一直線が当たりが取りやすくよいですが、一直線というのは不可能に近いので少しでも理想に近づけれる様ラインメンディングは重要になってきます。
潮の種類
潮は細かく見ていけば無数の種類があるでしょう。エリアやフィールドの地形によっても発生する潮は異なってきます。
今回は、その中でも潜り潮、当て潮、二枚潮、湧き潮、足元から沖に流れる潮の、定番の5つの潮毎に釣り方を解説してきましょう。
なお、潮自体の解説は「フカセ釣り入門:グレは潮を釣れ!潮の種類と確かめ方【キホン解説】」をご覧ください。
潜り潮の釣り方
潜り潮は、潮目等の流れの違う潮同士がぶつかったり、沈み瀬があったりすると起こる事があります。潮が潜り、ウキがシモるのが特徴です。
ラインのテンションをいつもよりかけ気味して、仕掛けを入れ続けるとあたりが取りやすいです。この時あまりにもテンションをかけすぎると、潮のラインからはずれてしまうので適度にテンションをかけましょう。
穂先が少し曲がったら出すのがオススメです。アタリは穂先で取るとわかりやすいと思います。
当て潮の釣り方
当て潮は釣り座に向かって流れてきます。
手前に返ってくるにつれ、ラインがたるんでくるので、ラインを巻き取って調整しないと、棚ボケが発生したりアタリがとりづらくなったります。
オススメは、ガン玉(ジンタン)を段打ちラインを張り気味にする事です。
2枚潮の釣り方
2枚潮は、上層と下層での流れが違う潮です。3枚潮などもあります。
二段ウキや沈め釣りがオススメです。
特に沈め釣りは有力です。仕掛けを平行にいれるイメージで潮に馴染ませていくのがコツです。下層の潮を掴ませる事で釣りやすくなります。
湧き潮の釣り方
湧き潮は、名前の通り湧き上がる潮です。
軽い仕掛けでは仕掛けが入りづらく、棚ボケが発生しやすいのが特徴です。エサが浮いて魚も浅棚まで浮いてくることが多いです。
棚が深い時は5Bや1号などのウキにし、無理矢理仕掛けを入れたら釣れる事があります。その時、口鉛を打ってハリスの浮き上がりを抑えることも大事です。
足元から沖に流れるとき
これはかなり釣りやすい潮だとおもいます。ただ流すだけではなく、綺麗に流れる筋を探し、その筋から外さないように流すのがポイントです。
マキエは足元に入れ、ラインは張りすぎず緩めすぎずで流すのがオススメです。張りすぎると仕掛けが浮いてきます。ヒットポイントが遠い時は、マキエの追い打ちも有効です。
最後に
同じ釣り場でも日によって潮が違うと思います。よく、全く同じ状況はないと言われるように、様々な状況があります。今回の記事を参考に釣りを楽しんでいただけると嬉しいです。
<多賀英二/TSURINEWS・WEBライター>