釣りの最中の食事に求められることはなんだろうか。手早く食べられて、釣りの時間を無駄にしない……というのは、時合が短い魚を狙う際や、移動が激しい釣り中の最適解だろう。だが、時にはじっくり腰を据えて、大自然の中でのんびりと食事を楽しむのもまた一興だ。今回は、著者オススメの「釣りメシ」を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
お湯を沸かしてカップ麺
アングラーの間ではあまり一般的ではないが、キャンプ用品として販売されているガスストーブを使用することで、温かいゴハンを食べることが可能になる。
その中で最も手軽なのは、やはりカップ麺だろう。キャンプ用ガスストーブを使用する魅力を、詳しく見ていこう。
手軽さ
「キャンプ用品」と聞くと大掛かりなものを想像するかもしれないが、実際に必要なものは(1)ガスストーブ(2)ボンベ(3)携帯用ヤカン(4)水(小型ペットボトルが便利)の4つと、案外コンパクトだ。
どれもコンパクトなので、意外と手軽に始めることが出来る。著者は渓流釣りの際、現地の湧き水を利用しているため、そういう場合は水を持参する必要もない。
種類が豊富
カップ麺は様々な種類があるので、是非好みのものを選んでほしい。ただし、持参するヤカンの容量(大抵500~650mlくらい)を超えるお湯が必要になる「大容量カップ麺」には要注意。
また、カップ焼きそば等の湯切りが必要なタイプは冷めやすい上、お湯を捨てる際に処理に困るので、あまりオススメできない。
体を温められる
これからの時期のオススメは、豚骨や味噌味といった、油が濃厚なタイプ。もしくはピリ辛タイプやカレー味といった辛みがあるタイプだ。これならスープ表面の油膜や辛み成分により最後まで冷めずに楽しめるし、しっかりと体を温めることが出来る。
〆は雑炊で
コンビニでオニギリを1つ買っておけば、最後は雑炊が楽しめる。著者は味噌ラーメンを食べた後、お湯を足してスープを薄めて、サケや高菜オニギリを入れて楽しんでいる。この時、海苔付きのタイプを用意しておけば、薬味として使用できるのでオススメだ。
余ったスープを捨てる場合
著者は基本的に飲み切ってしまうのだが、もしスープが余ってしまった場合は、決して釣り場に捨ててはいけない。ビニール袋にクッキングペーパー等を入れておき、そこに流し込んで封をして、帰宅してから可燃ゴミとして処分しよう。勿論、食べ終わった後の容器・割り箸等も必ず持ち帰って処分すること。
冷凍の鍋焼きうどんという選択肢
カップ麺だけでなく、冷凍食品コーナーにある、加熱可能な器に入った冷凍鍋焼きうどんもオススメの逸品だ。
ガスストーブ+ボンベでOK
鍋焼きうどんは予めスープもセットになっているタイプが多い上、アルミ鍋タイプを選べば、直接火にかけるだけで食べられる。ヤカンや水を持参しなくていいので、実に手軽だ。
食べる瞬間までアツアツ
直接火にかける鍋焼きうどんは、カップ麺のように「待ち時間中に冷める」という事がないし、食べている最中に冷めてしまった場合、温めなおすこともできる。冬の釣りでは最高の逸品だ。
卵を持参しておくと……?
もし余裕があるなら、小さめのタッパーに生卵を1個入れ、クーラーにでも入れて持参しよう。そのまま鍋焼きうどんに落とすも良し、オニギリを入れて本格的な雑炊を楽しむも良し。是非一度試してみてほしい。