外房・片貝沖では、ハナダイ狙いが絶好調。引きが強く、見ても美しく、食べても抜群、数も釣れると、三拍子も四拍子も揃った同沖の一番人気の看板スター。この時期は正月の祝い膳にも最適なオメデタイ用として注目を浴びている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)
増栄丸でハナダイ釣り
12月10日(日)、片貝港の増栄丸から出船。前日はトップ40尾と、まずまずの釣果が上がったらしいが、当日は水温が下がったか、やや数は落ちたものの、マダイやメバルなどゲストも賑やかで土産十分の釣行となった。
本命ハナダイは30cm級主体
5時半すぎに熱田正二船長の操船で出港。進路を北に取ってゆっくりと進む。6時半に釣り開始。船長の指示ダナは22から18m。
静かな立ち上がりだったが、20分ほどしてコマセが効いてきたか、左舷ミヨシで船中第一号がヒット。これを合図にポツポツとアタリが出て、手のひら級から30cm級を主体に釣れる。
最初に釣り上げた和田さんは、東京湾でアジやタチウオをよく狙う。今回は家族から「タイが食べたい」という要望があり釣行。シャクッてからじっと待つ釣法で攻める。小さなアタリを確実に取って掛けるのがはまったか、朝方はダントツの釣果を上げていた。
前日に比べてかなり食いが悪いらしく、船長は移動を繰り返している。
食いダナを早く見つけることがカギ
ハナダイやイサキは指示ダナのなかから食いダナをいかに早く見つけるかがカギ。またシャクリのパターンやポーズもその日その日で微妙に変わるので、誘い方も重要。
同船には仲乗りが乗船し合間に釣りもするので、腕はそうとうなもの。釣り方など親切に教えてくれるので、わからないことは質問しよう。
左舷トモ寄りには4人組が乗船。長老格の小金井のNさんは御歳87歳。いつも4人で釣行するらしく、釣果は二の次でワイワイガヤガヤ。隣の井原さんの釣った良型を見て「もっと大きいのを釣れ」とばかりにハッパを掛けている。
夫婦揃って釣り好きとなれば、まさに夫婦円満。右舷トモのアサイ・ローナさんはいつもご主人と釣行。見た目が美しいハナダイを釣るのが大好きらしい。
高級ゲストも目白押し
左舷胴の間の岡部さんはマダイも交じって、メバルも釣れて「これだけあれば十分です」と納得。
水温低下とともに、ハナダイは群れが大きくなってきて、いい日には規定数の50尾に到達することが多い。
さらにマダイやメバル、カサゴなどの高級ゲストも目白押し。
祝い膳用に最適の30cm前後が多く釣れるので、年末から年始に向けても狙いめだ。
<週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年/TSURINEWS編>