マアジをソフトルアーで狙うアジング。手軽でありながらテクニックの差などで釣果が大きく変わる奥深さがある。なかでも最近人気急上昇中なのが「バチコン」。バーチカルコンタクトの略で、船からバーチカル（縦）の釣りでアジにルアーをコンタクトさせる釣り。陸っぱりでキャストする横の釣りとは異なる。
TSURINEWS編集部
バチコンアジングの発祥は？
発祥は福井県の小浜や三重県の尾鷲とされ、ショアではなかなか釣れない大型の数釣りが楽しめる。
最近は専用タックルも発売されるなど豪快さと繊細さが楽しめるニューゲームで、私も何度か本場に行き大型の引きを堪能してきた。
最近、東京湾でも流行の兆しを見せ始めている。
福井、三重でのバチコンは専門船が出ていて、夕方に出船。ポイントに着くとアンカーを打ち、集魚灯をともしてアジを寄せて釣るというのが基本スタイル。
東京湾はLTアジ船に乗合することが多く、日中の釣りでより手軽に楽しめる。
そんななか、タイミングよく撮影予定が入った。
本場での経験はあるものの、東京湾では未経験ということで下見を兼ね、11月12日（月）に横浜山下橋の渡辺釣船店へ向かった。
バチコンアジングのタックル
同行者は横浜在住で東京湾のバチコンに詳しい橋詰さんと、初挑戦の女性アングラー・河村さん。
LTアジの乗船者8人とともに7時に出船。
タックルは6.8フィートの専用スピニングロッドにリール2000番。ラインはPE0.4号、リーダーとしてフロロ2号を1mほど直結。
今回のタックル仕掛けは胴突き仕掛けと同様のダウンショットリグが基本。
リーダーに捨てイトを編み込む逆ダン（逆ダウンショット）という方法もあるが、今回はより簡単な三又サルカンを使った仕掛けでスタート。
サルカンの下には2号捨てイトを1mほど結んだ先にオモリを簡単に交換できるよう、スナップサルカンを配する。
枝スとして、フロロ3ポンド（0.8号）を15cmほど結び0.5gのジグヘッドを付けた。
早速30cm級アジ登場！
出船してわずか10分ほどでポイント到着。
水深は20mほどなのでオモリは7号、ソフトルアーは3インチのストレート系をセット。
すると、いち早く仕掛けを沈めた橋詰さんにヒット。
上がってきたのは30cm近い良型。着底直後にアタったとのことで、これはよくあることらしい。
そのため、ポイント移動後など、着底直後はスレていないアジの反応がいいのでアタリに集中することが大事。
良型をゲットして笑顔がこぼれる橋詰さんは順調に20～30cmをキャッチ。
エサ釣りの人も順調に釣果を伸ばしていくが、私と河村さんにはアタリがほとんど来ない。
午後船にも乗船
やっとのことで1尾ずつイシモチをキャッチするが、初挑戦の二人はこれのみ。橋詰さんの13尾に対し、散々な結果になった。
「これでは下見にならない」と、私は橋詰さんを誘い急きょ午後便にも乗船。
午前の反省点は食いをよくしようと枝スを細くしすぎたこと。
張りがなく、ジグヘッドが垂れ下がってしまい、捨てイトに巻き付いてしまうことが多かったので6ポンドに変更。
ポーズで本命アジ！
12時30分に午後出船。午前と同様に近場からスタート。
釣り方は大きくは変えないものの、アクションはやや小さめを試してみる。
というのも、昼休憩のとき船着き場で改めて水中のソフトルアーを見ると、細かいシェイキングのほうが自然なアクションになっていたため。
オモリをボトムに着けてラインを張らず緩めずの状態で数秒誘ってポーズをとる。
すると、止めているときにコツンと小さなアタリ。鋭くアワセを入れると強い引きがロッドを曲げる。
口切れさせないよう、無理せず巻いてくると水面に現れたのは30cmのアジ。
シェイキングのあと、ラインを緩めてジグヘッドをフォールさせるゼロテンも効果的で、午前よりもアタリの数は明らかに多くなった。
ほかにもシェイクしながらの巻き上げや、ボトムから2mほどオモリを上げた状態での中層ステイでもアタリがよくでた。
ソフトルアーにしっかり食いついていた
