管理釣り場の主役であるニジマス。スーパーでは海面養殖した同種がサーモンとして売られていることもあるように美味しい魚ですが、鮮度落ちも早く、臭みも出やすい魚なので適切に処理をして持ち帰ることが重要です。今回はそんなニジマスを美味しく持ち帰るコツを解説。締め方など釣り場で行う処理の方法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・落合浩大)
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ニジマスの持ち帰り方
ニジマスを狙ったエリアトラウトフィッシングは、食味にこだわって育成された魚を積極的に放流する釣り場もあり、食まで楽しめるのも魅力です。
ニジマスを持ち帰って食べる際に意識したい点は、ニジマスは身に水分が多いため傷みやすく、臭みも出やすい魚であることです。そのため、釣り上げたあとの処理を丁寧に行い、鮮度維持して持ち帰ることが重要になります。釣り場で行える6つの処理方法を解説していきましょう。
![釣ったニジマスの持ち帰り方【6つのステップ】 神経締めや血抜きは必要?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/11/20231117SEO08.jpg)
1.締める
ニジマスを元気なうちに締めることで鮮度維持や旨味の保持に繋がり、美味しく持ち帰ることができます。バケツなどに泳がせておいていつの間にか死んでいた……といった締め方は、鮮度も落ちやすく臭みも出るほか、死後に旨味に変わっていくATPという成分が、死んでしまう前に暴れることで消費されてしまうため避けたいところ。
締め方はナイフやピックなどで脳天を刺す「脳締め」がオススメです。小型~中型なら生きているうちに氷水に入れる「氷締め」も簡単。その場合、あまり長い間氷水につけておくと、身に水分が移ることがあるので、しばらくしたら水分を拭き取り、水に触れない容器に移すといいでしょう。
2.血抜きも行おう
血抜きについても、血は臭みの原因になるのでなるべく行うのがベター。「脳締め」の場合は、締めた直後のまだ心臓が動いている状態でエラを切り、エラを持ってバケツで振り放血します。その後、クーラーボックスに入れしっかりと冷やしながら保存しましょう。(冷やし方は氷水で冷やし込み→しばらくしたら水気を切って保冷がベストです。)「氷締め」の場合は締める前にエラを切って放血し、生きているうちに氷水に移して締めます。
血抜きするときに、釣り場に血を流すのはNGなので、必ずバケツやクーラーボックス、捌き場などで行うようにしてください。
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旨味成分減少を避けるため、できれば釣れた魚を一匹ずつ締めていくのが理想ですが、数釣り前提のエリアトラウトでは中々難しいもの。スカリで活かして釣行後などに一気に締めと血抜きを行うのが楽です。ただ、大型トラウトなどを刺身で食べる場合はキッチリ処理するかどうかで味わいに影響しやすいので、一匹ずつ処理するのがオススメ。また、針を飲むなどして弱ってしまい、スカリに入れておいても死んでしまいそうな魚は、その場で締めたほうがいいでしょう。
3.ぬめりを取る
締めと血抜きが済んだら、捌き場でぬめり取りや内臓の処理まで行ってしまいましょう。ぬめり取りは塩で揉むなどの方法もありますが、金たわしを用意して流水をあてながらゴシゴシと擦ると、鱗と一緒に楽に取り除けます。
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4.内臓を処理
内臓を取るには、まず肛門からナイフや包丁(ハサミでもOK)の刃を入れて、お腹を開いていきます。
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ノドの付け根まで切り開いたら、首が折れるように付け根部分も切って外します。
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その後、エラを持って内臓ごと除去し、水でお腹の中をしっかり洗いましょう。
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5.血合いも掃除
中骨に沿った血合いも臭みの原因になるのでしっかりと洗います。爪でゴシゴシと擦ってもとれますが、取るのに時間がかかるうえ爪の間が臭くなるので、歯ブラシやササラなどの道具があるといいです。
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6.保冷して持ち帰ろう
下処理が済んだら、クーラーボックスに入れ、しっかりと保冷して持ち帰ります。注意点としては、開いたあとの魚を水分に触れさすと水っぽくなるので、水や氷に触れないように持ち帰りましょう。しっかりと魚体から水分を拭き取って、キッチンペーパーなどを巻き、袋に入れて持ち帰るのがオススメです。
調理については、もともと海外から持ち込まれた魚だけに、様々な調理方法にしっかりと応えてくれる魚。定番の塩焼きに、燻製やホイル焼き、ムニエル、天ぷらやフライも美味しいです。大型なら刺身も絶品です。(刺身不可な釣り場もあるので要確認)
下記の記事で捌き方やレシピも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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<TSURINEWS編集部>
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