8月31日、奥多摩の渓流でエサ釣り釣行した。下流部に入渓して沢歩きを楽しんでいると、ヤマト岩魚と山女魚の交雑種であるカワサバをキャッチした。今回はその模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・中山祐司)
カワサバを手中
アタリが無いまま小滝を超え、 次の淵を右岸からへつり小さな落ち込みが現れたところで再び竿を出す。淵ぎわへ餌を流すと目印の不自然な動きに合わせた。踊りでたのは何やら黒っぽい魚。アブラハヤかと思い手に取ると歪んだパーマークがある。そしてサバ模様である。
虹鱒の稚魚の雑種?山女魚?話には聞いた事があるカワサバ(イワメ)?山女魚を連想すると美しくは無い姿である。その時は特別感動も無く、知識不足な私は雑に写真に収めリリースした。もっとゆっくり観察すべきだったと、今となって後悔している。17cm程のサイズであった。
小ヤマメを追加して納竿
高巻きを繰り返し小さな落ち込みから小ヤマメが来たが煮干しの様な大きさである。リリースをしその後1尾を追加するとキャンプ場が近づき本日は納竿とした。小沢とはいえ道迄のアクセスは樹林帯の這い上がりである。
むかし道に辿り着きゆっくり下る事20分駐車場の車は午後の日差しでボディも触れない程である。帰路、奥多摩駅近くのさわらびの湯を利用し今回の釣行は終わった。
帰宅後カワサバと確認
帰宅した夜、写真を確認し調べたところカワサバ(イワメ)だと判明した。長年の釣りで初めて釣れたこの魚は、尺ものを釣った時の様な喜びは無く、何故か淋しさが心に残っている私がいる。
参考資料として東京都島しょ農林水産総合センター多摩川だより1号に記事を見つけて読んでみると、カワサバは一代交雑種。2年程の寿命と聞くが種を残す事のできない宿命は魚と言えども心が痛む。
一日も長く豊かな自然の中でたくましく生きていて欲しいと願う今回の釣りであった。
<中山祐司/TSURINEWSライター>