街頭もない、人もいない、足場も草木で見えにくい。特に河川の足場は田舎へ行けば行くほど狭いし暗い。万が一川へ落ちたら、浅くても命の危険すらあるのが夜釣り。そこで今回は、川でする夜釣りの注意点について書いてみたいと思う。これでもう1人の夜釣りも怖くない……はずだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
川での夜釣り
最近の日中の暑さはまさに異常だ。7月など毎日のように災害レベルとも言われる気温が続いている。こんな外気温の中で釣りをするのはもはや不可能だ。すると、やはり少しでも凉しくなる夜の釣りがメインになるのではないだろうか?
シーバスやクロダイ、ウナギなどはむしろ夜の方が釣りやすい。しかし、夜釣りは慣れている方ならともかく、経験の浅い方には難易度が高い。海の堤防もそうだが、川はさらに危険度が増す。
川での夜釣りの注意点3選
それでは、川での夜釣りを中心とした注意点を書いてみたいと思うが、おそらくここに上げた他にも注意すべき点はあると思うが、ここでは代表的なもを3つ上げてみた。
植物のつる
これは怖すぎるので十分注意が必要だ。筆者には、幽霊系よりこちらの方が怖い。夏場になると河川敷では冬場に枯れていた草木が青々と成長しだす。その草木が川に落ちて川底に溜まり栄養を含んだ土壌が生まれるので、植物は魚が暮らす環境にも大事なのだが、何とも厄介な植物もいる。
それが、クズなどのマメ科のつる植物だ。昼間でも地上を這うように伸びているので分かりにくいのに、これが夜になるとさらに分かりにくい。もしもこれが足に絡まったら、川に落ちなくても大変危険だ。足場が悪ければさらに危険度が増す。そしてさらに厄介な事に、非常に丈夫で少しくらい手で引っ張っても全く切れない。川での夜釣りは足元の植物にも注意が必要だ。
崩落、足場の高低差(穴)
これも何気ない事だが、油断すると大ケガをする。草木が茂るとその下の土壌がどのようになっているかが分かりにくい。何気なく踏み出した一歩先が崩落していたり、穴が開いているかもしれないし、急な段差になっているかもしれない。もしかしたら、大きな木の切り株や石があるかもしれない。
これは昼間に確認しておく事で防げるので、明るいうちに必ず確認しておく事をおすすめする。躓いたり、滑ったりすると腰などを強打する事もあり、後々の釣行に影響するので気を付けたいものだ。
虫
言うまでもなく、夜は昆虫類も活発に動き出す。特に草木が豊かな場所は注意が必要だ。蚊やブヨ、ヌカカ、ムカデにクモなどが代表的だが、意外にもカナブンやコガネムシも怖い。へッドライトに向かって硬い体をぶつけて来るので、突撃されるとかなり痛い。特に目やオデコに当たるとかなり痛いので注意が必要だ。ブーンという羽音もスズメバチのようで怖いので、カナブン系はかなり厄介だ。
そして、忘れてはならないのがマダニだ。マダニは植物の葉の裏側などにいて、そこから人へ飛び移る。なので、半袖短パンで釣りをするのはやめておいた方が良い。マダニに刺されると様々な感染症にかかるリスクがある。中には命に関わるものもあるので、蚊取り線香と虫避けスプレーとのコンビで万全に対策をしたい。