釣り、潮干狩り。楽しみながら自然と触れ合い、そしてお土産も期待できる代表格のレジャーですよね。詳しい知り合いが身近にいれば、当然「我が家の子供も一緒に連れて行って」なんていう発想になるかと思います。今回、これを安請け合いしてしまった軽い失敗談?を、紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
今度はハゼ釣りへ
潮干狩りの成功事例を基に、今度は釣りに連れて行く計画が持ち上がりました。ターゲットはハゼ。夏休みということで「お手軽デキハゼ釣り」です。しかし、状況が状況だと、お手軽のはずだったデキハゼ釣りは、全く違うものに変わってしまいます。
場所は大井ふ頭海浜公園しおじ磯。妹夫婦のマンションが東京の港区にあるということで、そこから一番近いハゼ釣り場という安易な発想で選んだのですが、到着してから後悔。「しおじ磯」というだけあって、ここ、足場がとても悪い釣り場なんです。妹は「私エサ触れないから」と、4人の母から一時の開放感を満喫している様子であったので、ここは義理の弟にエサ付け等のお手伝いを依頼。その後、子供たちに簡単なレクチャーをし、竿を持たせ、釣り開始。
この日はダボハゼが多く、マハゼはたまに混じる程度だったのですが、まあ、この際ダボハゼでも何でも釣れれば問題ナシ。そして私は1人大忙し。義理の弟は……マハゼ狙って真剣モード。ここは、そっとしておくことにしました。
子供達は磯遊びモード
そして30分が過ぎたあたりから、子供たちは次々に竿を置き、岩場で遊びだします。妹は……筆者のあたふたした姿を尻目に、ビール片手に手を振っています。
磯(人口磯)って、干潟とはまた違う危険な場所ということで、子供達から目が離せません。かなりまずい展開です。
子供が怪我
もう、こうなったら誰か、できれば我が子が軽~く転んで、軽~く膝とか擦り剝いて、それを反面教師に、この危険な状況を打破できれば……なんてことを考えていたら、ほぼ思惑通りに妹夫婦の長女(11歳)がパタン。軽く腕を擦り剝いてしまいました。筆者が子供の頃の昭和という時代なら、唾つけておしまいレベルの怪我なのですが、現代(当時はまだ平成)はそうはいきません。女の子ということもあって、結構な勢いで泣いてしまい……とりあえずこれを期にランチタイムとなり、一息つくことに成功しました。
にっちもさっちもいかず、ちょっと不謹慎なストーリーを想い描いて、うまくそれにハマって納めた磯でのハゼ釣り。今でこそ、笑い話で済みますが、その後、「ちょっと無理があったかな」と反省。子供たちは釣り、そしてアスレチック感覚にて岩場で遊び、実に楽しそうでしたが、後になってもっと安全に気を使うべきと思いました。特に場所選び。妹夫婦は、こういった遊びに長けていたわけではなかったので、それも考慮しなければいけません。怪我の程度が軽くて、ホントに良かったです。
実は妹夫婦はプロフェッショナル
妹夫婦、こういった海辺での遊びは素人なのですが、実は我が妹、現役の看護師であり、独身の頃は、小児科の経験もあったとのこと。そして何より、この少子化時代において、4人の子供を育てているというだけで、実際問題、もう筆者なんか足元にも及ばない存在。ハゼ釣り時においても、ビール片手にしっかりアンテナを張っていたらしく、「あの岩に登ろうとしたらやめさせよう」とか、しっかり基準を作っていたそう。……まあ、これは本当かどうか疑わしいですが。
そして、子供が転んで怪我した後が実に早かった。実は妹の旦那さんも医療従事者で、職業はなんと某大学病院の外科医。リアル・白い巨塔の世界にいる人なのです。ハゼ釣りは「手術よりも集中した」と言っていましたが、子供の怪我への対応は、もう筆者の出る幕ではありません。カバンには消毒液をはじめ、包帯まで入っていました(笑)
怪我はつきもの
潮干狩りに行く、釣りに行くって、それなりに危険を伴います。ましてや子供を連れて行くとなると、それはなおさら。むしろ、子供は怪我するものだと思っている方がよい位かもしれません。
皆それぞれ、色々な問題点を抱えて、海のレジャーに出かけると思いますが、くれぐれも万全を期して、迷ったら安全サイドに振るよう心掛けてください。包帯はいらないかもしれませんが、絆創膏は必須だということは実感しました。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
大井ふ頭海浜公園しおじ磯